J1ラスト2節の攻防 鹿島は勝てば連覇達成 “崖っぷち”大宮と甲府が激突、W降格の可能性も

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優勝&残留争いともに完全決着の可能性 鹿島はホームに4位柏を迎える

 J1リーグは残り2節のクライマックスを迎え、優勝争い、残留争いともに決着がつく局面を迎えようとしている。

 首位の鹿島アントラーズは、4位柏レイソルを迎え撃つ一戦に勝利すれば、2シーズン連続のJ1優勝が決まる。

 今節最大の注目カードとなる鹿島と柏の一戦は、鹿島の本拠地カシマスタジアムで開催される。鹿島(勝ち点70)は、勝利すれば文句なしで優勝。一方の柏(同58)は天皇杯優勝というルートを残しているとはいえ、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得る3位以内を奪い取るためには、3位セレッソ大阪(同60)を逆転することが必要なだけに、勝利が欲しい一戦になる。互いに懸けるものがあるだけに、激しいゲームになりそうだ。

 鹿島を勝ち点4差で追う2位の川崎フロンターレだが、第33節のゲームはACL決勝に進出した浦和レッズが対戦相手という事情により、試合は29日に変更となっている。浦和のホームに乗り込む一戦は、アジア王者に輝いた大一番を終えて心身ともにピークを超えている相手とは言え、会場が今季ACL準々決勝で浦和に大逆転を許し、ルヴァンカップ決勝でセレッソ大阪に敗れた埼玉スタジアム。優勝の可能性が残るのは鹿島の引き分け以下という結果が出てからのゲームとなるだけに、プレッシャーに打ち勝つことができるかが問われる。

 残留争いに目を転じると、17位の大宮アルディージャ(同24)と16位ヴァンフォーレ甲府(同28)の対戦が大一番になる。大宮は引き分け以下であれば残留への道が断たれ、勝利しても15位サンフレッチェ広島(30)の連敗を待つしかない状況にある。それでもホームでJ2降格決定という悲劇を避け、奇跡に懸けるためには勝利しかない。一方の甲府は、引き分け以下に終われば広島が勝利した時に降格決定となってしまう。“共倒れ”の危険性すらある一戦には注目が集まる。

ACL出場権を懸けた3位争いも白熱

 その広島は、ホームでFC東京(同39)を迎え撃つ。懸かるもののなくなったFC東京が相手だけに、むしろ敵は自分たち自身だろう。残留に向けて有利な位置にいるとはいえ、勝ち点3を得て最終節につなげたい。また、降格の可能性を残す14位清水エスパルス(同31)は、ホームに降格の決まった18位アルビレックス新潟(同22)を迎える。勝ち点3差の甲府には得失点差で劣っているだけに、勝利してその差をキープしたいところだ。

 ACL出場権を懸けた3位争いでは、C大阪がホームにヴィッセル神戸(同44)を迎える。2連勝すれば3位以内が決まるだけに、ルヴァンカップを制した勢いのまま、来季のACLに臨むチャンスを得たいところだ。一方で、5位の横浜F・マリノス(同55)はベガルタ仙台(同40)、6位のジュビロ磐田(同54)はサガン鳥栖(同47)と、ホームで強さを見せる“曲者”相手のアウェーゲームになる。C大阪と柏の結果次第にもなる難しいシチュエーションではあるが、最終節まで可能性をつなげるためにも勝利が欲しいところだ。

 1年間を戦ってきた長いリーグ戦も、決着がつく瞬間は刻一刻と近づいている。悲喜こもごもになることが予想される各地のスタジアムには、どのような光景が広がるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images