美保大国神社から出発したお神輿

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日本一の生産量を誇る「縁起だるま」、パワースポットとして人気の「榛名神社」や街のシンボル「白衣大観音」など運気を上昇させるものがたくさんある群馬県高崎市は、まさしく「縁起のいいまち」。

【写真を見る】「高崎えびす講市」でしか手に入らない「めをとえびす」

また、全国的に見ても大規模災害が少なく、文部科学省の調査によると高崎市を震源とする地震の発生率は0〜0.008%と評価されている。安全であり、運気上昇が期待できる高崎で11月18日、19日の2日間にわたり開催された「高崎えびす講市」について紹介しよう。

■ 商人たちの知恵が集まったお祭り「高崎えびす講市」とは

高崎の風物詩「高崎えびす講市」とは、昭和初期の不況の中、高崎の商人たちが景気挽回の方策を模索し、生まれたお祭りだ。

祭りのシンボルであるえびす大黒神様は、「えびす様の総本宮」として有名な島根県美保神社の分霊を高崎神社の境内にある大国神社に迎えたことが由来。これを機に奉安されたご分霊にあやかり、第一回目の「高崎えびす講市」が始まった。

当時は、破格の値引き販売の宣伝効果もあり、市街地が多くの人で賑わったという。商都高崎の不景気を払拭する大切なお祭りとして、今なお引き継がれている。

■ 今年89回目を迎えた「高崎えびす講市」

今ではすっかり高崎の名物となった「高崎えびす講市」は、今年で89回目を迎えた。毎年、参加商店で買い物をすると「えびす札くじ」という福引券がもらえ、1枚で3回の抽選に参加できる。豪華商品が当たるとあって、福引会場は長蛇の列ができていた。このような取り組みを行うことで、地域の商店への還元が期待できるのだ。

今回の取材を出迎えてくれた、高崎えびす講市実行委員会委員長の羽鳥修司さん。

「今では、高崎経済大学や高校生など若い力も加わり、一時は衰退していた祭りにも賑わいが戻ってきました。やはり、地域の商店に還元することが大切。ただ、今では祭りの由来でもある高崎美保大国神社との関わりを知らない人が多い。これからは、歴史面も知ってもらい魅力に感じてもらいたい」と話す。

地域の活性化を願う強い想いが「高崎えびす講市」を続ける源なのだ。

■ 「高崎えびす講市」でしか手に入らない!貴重な高崎名物「めをとえびす」

祭りの神様、えびす大黒神恵比寿講が祀られる高崎美保大国神社では、「高崎えびす講市」限定で高崎名物「めをとえびす」を販売配布している(1セット2000円)。

笑顔で出迎えてくれた高崎美保大国神社奉賛会会長の岡本隆司さん。こちらでは、商売繁盛、家内安全を祈願する人や、昨年の「めをとえびす」を納め、新しい「めをとえびす」を購入する多くの人で賑わっていた。

「えびすさま」の神名は「事代主命」。女神である「玉櫛姫命」とご夫婦なので、その姿を「めをとえびす」として作り、幸福円満の約束する縁起物として販売配布しているのだ。なんとも可愛らしい表情の「めをとえびす」。ぜひとも、この時に手に入れたい。

■ 若者の力で祭りに活力を !

毎年、若い人たちのアイディアを取り入れ、進化しているという「高崎えびす講市」。特に今年は、「熱血!高校生販売甲子園」「親子広場」など、家族三世代で楽しめる催し物が目玉となった。

今年で10回目を迎えた「熱血!高校生販売甲子園」。高崎経済大学の運営を軸に県内の高校、高知県など県外からの高校、合計30校が参加し、地域の特色を活かした食べ物などの物販が行われた。活躍する我が子の姿を一目見ようとオープン前から親世代も多く集まり賑わっていた。

さらに消防車両、最新パトカー・白バイの展示、無料で制服を着て記念写真が撮れるブースなど、親子広場といったイベントスペースを設けた。

企画した副実施本部長の矢嶋伸也さん。「小さいお子さんと一緒に楽しめる環境が必要だと思い、今年はじめて、親子広場を実施しました。新しいアイディアを取り入れ、地元の若い世代にも魅力ある祭りにしていきたい。」と話す。

また、音楽の街として知られる高崎は、おとまち音街プロジェクトといった、市の協力により路上ライブなど行える環境があるそうだ。「高崎えびす講市」でも、ライブ、ダンスなど音を楽しむイベントが行われた。

■ 来年は記念すべき90回!祭りをさらに盛り上げたい

来年90回の節目の年を迎える「高崎えびす講市」。高崎実業組合連合会高崎えびす講市実行委員会では、記念すべき90回目を盛り上げるため、様々なアイディアを考えているそうだ。昭和から商人たちによって引き継がれる祭りを通じて、ぜひ、多くの人に高崎の魅力を再発見してほしい。(東京ウォーカー(全国版)・しおグル)