これまで3カ月にわたり、男性とのLINEのやりとりを厳しくジャッジしてきた女性たち。

しかしそれはLINEだけでは終わらない。次のステップ、「デート」でも同様だ。

LINEよりも難易度が高い『デートの答えあわせ【A】』で、その本音を探っていこう。

最初は全く釣れない態度の智枝美だったが、デートの最後に告白をされた武雄。

その答えや、いかに。




武雄さんとの出会いは、外資系投資銀行で働いているヒトシ君が開催したホームパーティーだった。

ヒトシ君は結構前から知っているが、“THE・外銀”的なノリが否めない。

お金の使い方は派手で、周囲には常にモデルもどきやタレント志望がおり、そしてそれを自慢する。(女性陣からすると、いいように使われているとしか見えないのだが...)

だから正直に言うと、今回のホームパーティーに誘われた時も、目的はヒトシ君ではなく、周囲にいる男性だった。

「紹介するよ、こいつ、後輩の武雄。 」

そんな私の心を察したのか、ヒトシ君は彼の後輩・武雄さんを紹介してくれた。

きっと紹介するつもりはなかったと思うけれど、私の可愛い友達を紹介すると言ったら、喜んで後輩を紹介してくれたのだ。

一見、派手さはなく、どちらかと言うと控え目な武雄さん。しかし優しい眼差しに、どこか安心感を覚えた。

今度、私の女友達をヒトシ君に紹介する名目で行う食事の約束を思い出し、突然だが誘ってみた。

「良ければ武雄さんも来ませんか?」


まずは2対2での食事。ここからデートに持っていけた理由とは?


Q1:女は意外に見ている、男性の他人への接しかた


ヒトシ君が予約してくれたお店『アビス』は魚介のフレンチが楽しめるお店で、味も雰囲気も洗練されており、女性の心をくすぐる店だ。

そして、一皿一皿華があって美しい。




こういう店選びに関しては、外銀男子のセンスは良い。

それに食事へ行ったら女性には払わせないスマートさも身につけている。

東京で遊んでいるうちに覚えてしまった、職業毎の男性の特徴を考えているとふと視線を感じる。

目の前に座る武雄さんが、多分私のことを見ている。私も武雄さんの方を見ると慌てて目をそらし、その仕草があまりにも可愛くて思わず笑ってしまった。

「まずは、シャンパンでいいかな?」
「わーい♡ありがとうございます!」

そう言いながら、食事は始まった。

相変わらず、ヒトシ君はワンマントークだった。私も、女友達・エリも適当に相槌を打ちながら聞いている。

-本当に、自分大好きだなぁ。

そう思っていた時、ふと目の前に座る武雄さんを見ると、先輩であるヒトシ君の話を、面白おかしく盛り上げている。

しかも決してゴマをするような態度ではなく、純粋に、人の良さがにじみ出ている接し方なのだ。

その一方で、私たち女性陣にも色々と気を使ってくれている。また、店員さんに対する態度も腰が低くて、物腰が柔らかい。

そんな武雄さんの姿を見て、不意に胸を打たれた自分がいた。

-彼、すごくいい人かも...

見ているうちに、彼の人の良さと優しがどんどん見えてくる。しかしそうなると、今度は私が武雄さんを直視できなくなってしまった。

好きな人がいると、あえて避けてしまう。
通称・“好き避け”が起こるのだ。

だから、どうでもいい(嫌われても全く構わない)ヒトシ君にばかり話しかけてしまう。

「じゃーヒトシ君のタイプは?」

本当は、武雄さんのタイプを聞きたいが、もし自分と全く異なる女性を言われたら落ち込むし、聞きたいようで聞きたくない。

そんな思いが交錯し、結局この食事はずっとヒトシ君をイジって終わってしまった。

これではいけないと思い、2軒目でお酒が入ったタイミングで、思い切ってデートに誘ってみた。

「今度、二人で食事に行きませんか?」


男の想像とは違う、意外なところに惹かれる女の本音とは?


A2:THE・港区男子はお断り。ちょっと突っ込み所があるくらいがちょうどいい


武雄さんが予約してくれたのは、ジビエが美味しく食べられる、六本木にある『サンクサンス』という店だった。

ジビエのみならず、旬の食材をふんだんに使用したお料理は目でも楽しめる。またペアリングもあり、お酒好きにはたまらない。




「智枝美ちゃんは、お酒強いのかな?って、強いに決まっているよね。」

そう言った途端に、しまった!というような顔をして慌ててフォローに入る武雄さん。

「この前飲んでいたのを見て、強いなぁと思って!決して見た目云々の話じゃないよ。」

慣れていないその感じが可愛くて、微笑ましく見てしまう。

男は“港区で遊んでいなさそうな子”・“スレていない、普通の子”を求めるというが、案外女性が好きな男性のタイプにも、同じことが言える。

港区の中心で生きていそうな、毎晩クラブやバーに入り浸っているような男性は、正直好きにはなれない。

遊び相手としては最高だけれども、本命としては見れないのだ。

市場に出回っている男性よりも、出回っていない男性がいい。女遊びをしすぎて女慣れしているよりも、少し不器用なくらいがちょうどいい。

「武雄さんって、休みの日とか何をされていますか?お買い物とか?」

「ドライブへ行ったり、友達と飲みに行ったりとかかなぁ。飲みに行く機会も、最近周囲が結婚してかなり減ったけどね。」

昔は、「毎週末六本木で飲み歩いてるよ!」と言う人の方が面白くて好きだった。しかし女性も30歳に近づくにつれ、落ち着いている人を好むようになる。

武雄さんとだったら、ゆっくり将来を考えられそうだな、と。今まで遊んできた男性はたくさんいるし、蝶よ花よと持ち上げてくれる男性は多かった 。

でも私が今求めているのは、タワマン住まいの港区男子系よりも、一緒にいて心安らぐような人だった。

「今日はありがとう。楽しかったよ。」

そう言いながら、帰り際、律儀にタクシーに乗せようとしてくれた武雄さんを見て、その歯がゆさに思わず自分から口走ってしまった。

「私、武雄さんのこと好きです。」

え?と驚く武雄さんをよそに、私は颯爽とタクシーに乗り込んだ。

ゆっくりと、時間をかけて二人の時間を紡いでいければいいなと思いながら、流れ行く東京の街並みを窓から眺めていた。

この回の【Q】はコチラ

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デートの答えあわせ【Q】:男性が気づかぬうちに言っているそのセリフにご注意を...

<これまでのデートの答えあわせ【A】>
Vol.1:「明日、朝早いから帰ります」は真実か?女が2軒目で帰る理由に気づかぬ男
Vol.2:2人きりで食事に行くことの意味。女性がデートの誘いに乗った本当の理由とは?
Vol.3:待ち合わせは「駅or店」どちらが正解?女が思う、ベストな集合時間と場所とは
Vol.4:男がデート中に見ている仕草。女が良いと思っていることが、仇になる?
Vol.5 : 男が勘違いしがちな“無駄な優しさ”。メニュー選びに潜む罠
Vol.6: 店選びで女が見ている点。女が男に求める気遣いと、欲する一言とは
Vol.7:女は出す“フリ”をすべきなのか?会計時に男が女に求める行動とは