78分、イライラを募らせていたアルドサリが退場に。10人となったアル・ヒラルは一気にトーンダウンし、結果的に敗れ去った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 浦和レッズの10年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた、2017年シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)。土曜日の決勝第2レグ、88分のラファエル・シルバがアル・ヒラルに引導を渡す決勝弾を蹴り込み、2戦合計2-1で凱歌を上げた。
 
 Jリーグ勢としては2008年のガンバ大阪以来、9年ぶりとなるアジア制覇。東アジアの盟主の座を日本と争うお隣の韓国では、どんな報道がなされたのだろうか。簡単にチェックしてみよう。
 
 まずは全国紙の『朝鮮日報』だ。サムネイルの写真に採用したのが、アル・ヒラルのMFサレム・アルドサリがレッドカードを提示されている場面。つまるところ、サウジアラビアの強豪が自滅したのが大きなターニングポイントと捉えている。
 
「アル・ヒラルは試合開始から猛攻撃を仕掛けたが、立ちはだかったのは浦和の熱狂的なホームサポーターたちで、リズムがおかしくなっていた。選手個々の動きは鋭かったが浦和の粘り強いディフェンスに遭い、欲しい先制点が奪えない。ミドルレンジからのシュートに終始したのだ。そして78分、フラストレーションを溜め込んだ末に、アルドサリが退場となる。浦和の決勝点が生まれるのはその10分後だった」
 
 韓国の全国スポーツ紙『Sports Seoul』も速報でレポート。淡々と試合内容をさらいながら、「浦和は0-0でも優勝が決まる。現実的な(ディフェンシブな)試合運びを見せ、高らかに笑った」と報じた。さらに、アル・ヒラルが最後の最後で大会初黒星を喫した事実を伝え、こんな一文で締めくくっている。
 
「浦和は大会を通して4回も負けている。その相手は済州ユナイテッド、川崎フロンターレ、上海上港、そしてFCソウルだ」
 
 新王者を「4度も負けたのに頂点に到達した」と称えているのか、それとも逆に揶揄しているのか。どちらとも解釈できる言い回しである。