トロフィーを掲げる浦和レッズMF阿部勇樹

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[11.25 ACL決勝第2戦 浦和1-0アルヒラル 埼スタ]

 10年ぶりにアジアの頂点に立った。セレモニーで最後にメダルを首からかけた浦和レッズMF阿部勇樹は、トロフィーを手にすると天高く掲げて喜びを爆発させた。

 18日のアウェー戦で1-1で終えた浦和は、ホームでの第2戦で勝利もしくは0-0の引き分けで終えれば、アジア王者に輝く状況だった。アルヒラルに押し込まれる時間帯が長かったものの、集中力を保った守備は破綻せず。最終ラインの中央に構えた阿部も、PA内に進入しようとする相手に激しく体を寄せて自由を与えずに、好機を簡単には創出させない。

 そして、守備陣の頑張りに攻撃陣が応えたのは、0-0で迎えた後半43分だった。FW武藤雄樹の縦パスから巧みに抜け出したFWラファエル・シルバが右足で豪快に沈める。粘り強い対応を見せた守備陣は最後まで得点を許さず、1-0の完封勝利を収めてアジア王者に上り詰めた。

「ここで勝つと負けるとでは、だいぶ差があるので、勝ち取るためにチーム皆が戦った結果だと思う。今日はメンバー18人しか入れなかったけど、入れないメンバーもアウェーの地で一緒に戦い、こっちに戻って来ても一緒に戦ってきたので、そういう選手たちと一緒に喜べてうれしい」

 トロフィーを掲げた阿部の目の前には、最高の景色があった。5万7727人が入った埼玉スタジアム。真っ赤に染まったスタンドが、そこにはあった。「選手の笑顔もそうだけど、真っ赤なサポーターの笑顔を見るのが一番響く。皆が喜んでいる顔が、スタンドで喜んでいる顔が見えたので、本当にうれしかった」と最高のファン・サポーターとともに喜びを分かち合えたことに、白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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