全ては明日決まる…!全国地域CL二日目のだいたい

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ほんまに進むらしいですよ!

1日ぶりのご無沙汰です、コラムニストの籠信明(@cage_nob)です。

千葉県の市原で連日行なわれている、2017年のアマチュアサッカーを締めくくる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」。大会2日目に行ってきたぞ!

地元のチームであるVONDS市原が出場することもあり、土日は五井駅からのシャトルバスも運行。屋台も出て、まさにJリーグクラスのホスピタリティだ。

ゼットエーオリプリスタジアムにはなんとこの日3000人を超えるサポーターが集まり、非常に良い雰囲気に包まれての開催になった。

さすがにかつてジェフがホームタウンとしていただけに、スポーツの土壌があるということですなあ。そう簡単に3000人は来ないよ!

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蹴らない、レナチーニョ

前述のように、非常に多くのサポーターが詰めかける中で行なわれた第一試合は、コバルトーレ女川とVONDS市原の対戦。

まだ誰も90分で勝ち切っていないため、勝ち点3を獲得すればJFL昇格に向けて大きな一歩になる。

いやが応でもプレッシャーがかかるなかで、「いつものサッカー」にこだわってきたのが女川である。

スペースを相互利用しながらショートパスで前へ進行していく、まさに「崩し」と言える攻撃が威力を発揮し、攻め込んでいく。

市原は第1日と同じく最初は「受け」に回る姿勢を見せ、最前線に待つレナチーニョと峯を使っていこうとする。

その中で、先制点を決めたのは押し込んでいた女川だ。21分に池田が美しいロングシュートを放ち、クロスバーに当たってゴールに吸い込まれていった。

しかし、この得点が試合の展開を変えていく。

女川はパスワークが武器だが、いわゆる司令塔的な存在はない。ポジショニングこそが司令塔という感じだ。

ボールを奪った瞬間にパスコースがあれば、オートマティックとも言えるほど流れるように「出して動く」を繋げていくことができる。

だが、逆にボールを奪った瞬間にポジショニングが崩れていると、最初のリズムが出せずに手詰まりになりやすい。

リードしたことで僅かに消極的になったことで、市原は長めのボールで峯を走らせて女川のポジションを崩すとともに、裏を狙ってゴールに迫る。

そして37分に左サイドでフリーキックを奪うと、レナチーニョがこれを直接ゴールに決めて1-1!誰が触るかわからないような混戦状態で、キーパーが対応することが難しいキックだった。

振り出しに戻って迎えた後半は両者ともに一進一退。どちらもペースを握りきれず、勝負は3試合連続のPK戦に持ち込まれたのだった。

また、このPK戦がすごいことに…。

先攻の市原、後攻の女川ともに落ち着いたシュートを見せ、7人連続で成功。緊張感ある展開の中で、先に崩れたのが市原だった。

8人目のシュートはクロスバーに直撃し、枠を外れてしまう。リードを奪った女川は、しっかり右に決める!

これで2戦連続のPK勝利となった女川は勝ち点を4に伸ばす。一方、市原は2連続のPK負け。地元で厳しい結果を迎えてしまった格好だ。

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史上最大の音圧

そして、第2試合は1日目でPK負けとなっているテゲバジャーロ宮崎、そしてPK勝利したアミティエ京都の対戦。

市原サポーターがある程度帰ってしまったとはいえ、観客数は公称1200人ほど。なかなか素晴らしい環境でのゲームになったぞ。

アミティエ京都側のスタンドに向かうと、そこにはすごい数の「助っ人」が!

彼らはアミティエ京都がグランドを借りて練習試合をしたという暁星国際学園高校の皆さんだ。ありがとう!誰だい学徒動員なんて言うのは!強制性はないよ!

数倍の音圧を得たアミティエサポーターの応援も、流石に走力を武器とするチームだけに連戦の疲れがあるか、セカンドボールが思うようにキープできない展開。

チャンスを得る宮崎は、前の試合で出場停止だった「デカモリシ」こと森島を前線に配して、彼に当てて裏を狙っていく。オフサイドを恐れず、これを執拗に使ってきた。もちろんサイドからのクロスにも怖さがある。

苦しい状況ではあったが、アミティエは徐々にボールをキープすることができるようになり、42分には途中出場で入ってきたばかりの井ノ内が先制点!右サイドでの粘りからのクロスという、アミティエらしいプレーでもあった。

だが、パワーバランスがはっきりしない状況の中、後半に大きな流れを引き込んだのは宮崎だった。

76分、ペナルティエリアでの混戦状態から宮崎が再三のシュート!アミティエは体を張って粘るも、最後は藤岡が押しこむ。

そしてさらに80分には左サイドからの近藤のクロスボールを、藤岡がダイビングヘッドで合わせる!

決して優位に立っていたといえる状況ではなかったが、この数分の「流れ」をものにした宮崎が、リードを守って2-1での勝利を収めることになった。

学徒動員によって史上最高の音圧を得たアミティエであったが、残念ながら勝ち点を手にできず。

ただ、PK勝利で2ポイントを得ているため、3日目にコバルトーレ女川を90分で破れば2位以内は確定する立場だ。

もちろん地元VONDS市原も90分で勝利をすればJFL昇格圏内が確定。女川と宮崎が一歩リードも、何も決まらない中で迎える3日目には注目だ!

さあみんな、明日はゼットエーオリプリスタジアムに急げ!

25日は松本社長の誕生日!アミティエは勝利でJFL昇格とともにハッピーバースデイを歌えるだろうか?

筆者名:籠信明

福井県と京都府を本拠地として活動。フランス、ポルトガル、アジア、アフリカなどのサッカーが得意分野で、海外ではPSGとヴィトーリア・ギマランエスのファン。「なぜか喋れるライター」として最近バニーズ京都SCのスタジアムDJ、日本代表パブリックビューイングのゲストコメンテーターなども務めている。『ハリルホジッチ思考―成功をもたらす指揮官の流儀』共著。

Twitter: @cage_nob