季節の訪れとともに、待ってました! と言いたくなる鴨南蛮である。本枯れの厚削り、鰹節のみでダシを取るというつゆは深く澄んでけれんみがない。

蕎麦 きびや(最寄駅:三鷹駅)

そこに鴨の脂とコクが入り込む。ほんのり柚子の香りを感じながらまずはズズッとひと口。そしてお次に、鴨の旨さ。「味が変わるのが早い」ゆえ気を遣うという鴨は、皮目から塊のまま焼いて、その都度カットする。鴨肉自体を味わってほしいということで、ミディアムレアな火入れ加減がなんとも。柔らかくもほどよい弾力の噛み応え。噛むほどに野趣と旨み、甘さすら感じる。二八の常陸秋蕎麦は味がしっかりして、噛めば口中に香りと穀物感が返ってくる。抜群のコンビネーション。冬の贅沢やねえ。

鴨南そば

ひと目で惚れ惚れするパンチのあるルックス。鴨肉を噛み締め、二八の蕎麦をすする。焼き目のついたネギのトロッとした甘さももちろん◎だ

玉子とじそば

ふんわりやさしくかき玉が表面を覆う「玉子とじそば」。卵は混ぜ過ぎてもだめ、混ぜなさ過ぎてもだめ。混ぜ方にコツがあるという。蕎麦と絡んでやさしく旨い

使うのは国産の合鴨。皮目から塊のまま焼いて余分な脂は落としておき、使うときにカット。火入れには特に気を遣うという

[その他のメニュー]せりのおひたし380円、牛すじ塩煮込550円、れんこん海老進上揚げ620円、もりそば680円、粗挽きそば780円、山かけそば1050円、天ぷらそば1600円など

蕎麦 きびや

[住所]東京都三鷹市下連雀4-16-48
[TEL]0422-42-3520 
[営業時間]17時半〜21時、土・日・祝11時〜14時半、17時〜21時※ランチタイム有 
[休日]月・火・水(祝は営業)
[席]カウンター5席、テーブル16席 計21席/全席禁煙
[その他]カード不可/予約可/サなし 
[交通アクセス]JR中央線三鷹駅南口から徒歩7分