『お台場旧車天国 2017』から、名車・珍車をご紹介! 第3回:『マニアック天国』国産車編

【ギャラリー】Odaiba Kyusha Tengoku 314


11月19日(日)、東京江東区・お台場特設会場にて旧車の総合イベント『旧車天国』が開催された。イベントには全国から700台が参加し、オーナーミーティングのほか、さまざまなサブアトラクションが催され大変な賑わいを見せた。前回は『旧車天国』の『マニアック天国』エリアの中から輸入車を中心に紹介したが、今回は同エリアの国産車を中心にほかでは見られない稀少車を紹介して行く。

グリフォン

1970年頃に日本のカロッツェリアの草分け的存在だった「カロッツェリア・ワタナベ」によって、ホンダS600をベースにグラスファイバー製のボディを架装したカスタムカー。当時の厳しい規制の中で大変な苦心の末にナンバーを取得した公認車両である。

購入に当たっては、中古のS600を工房に持ち込み、6カ月の製作期間と当時の金額で150万円(ハコスカGT-Rの新車価格とほぼ同じ金額)を必要としたという。

メカニズムはほぼS600から変更はないが、空力の改善によって最高速度はベース車の25km/h増しの165km/hにも達したという。


しかしながら、高価なカスタムカーということで購入者は少なく、わずかに5台が製作されるに留まった。そのうちの1台は岡崎徹、地井武男、山科ゆりが出演した特撮番組『電撃!! ストラダ5』の劇中車として活躍。模型メーカーのアオシマからはプラモデルが発売された。

そんな大変稀少なグリフォンが会場に3台も集まった。おそらく、これだけのグリフォンが一堂に会するイベントは『旧車天国』だけだろう。


ダットサン・フェアレディ1500(SP310)

日本最古のスポーツカーブランドであるダットサン・フェアレディ。展示車はそんなフェアレディの2代目モデルの初期モデル。1962年10月〜64年7月までに生産された車両のみが左向きの後部座席が備わる3人乗りであった。


65年5月にG型1.5L直4OHVからR型1.6L直4SOHCへ、さらに67年にはU20型2L直4SOHCへと換装され、71psの最高出力は最終的に倍以上の145psにまでパワーアップした。69年に後継モデルとなるフェアレディZが登場したこともあり、70年に販売を終了する。


日産セドリック(332型)/日産グロリア(230型)

旧車ファンの中には俗に「貧乏グレード」と呼ばれるスタンダードモデルにこだわりを持つ人間も多い。会場に展示されていた332型セドリックと230型グロリアもそんなオーナーのもとで可愛がられていたクルマである。

展示車両のセドリックはもともと自家用として新車購入した前オーナーが、セパレートシートやフルホイールカバーなどスタンダードで装着できるオプションを装着した車両だ。


もう1台の展示車であるグロリアは、企業の社有車としてハイヤー用途で使われていた車両を現オーナーが譲り受けたもの。

こうしたスタンダード仕様は営業車や社用車として酷使されたあとは、スクラップにされてしまうことが多く、上級モデルよりも残存率は低く稀少性が高い。ともに飾り気のない素のクルマの魅力を現在に伝えてくれる存在だ。


トヨペット・クラウン(RS40-P)

2代目クラウンのタクシー仕様車。エンジンは3R-B型をLPG向けに改良したものを搭載。LPGボンベの容量は35L。展示車は1968年にラインオフしてから86年までの18年間に渡って個人タクシーとして活躍した。


トヨタ・メトロポリタン型救急車(FS45V)

クラウンの救急車仕様だが、心臓部にはトラックなどに搭載されたF型3.9L直6OHVを搭載する。1968年に製造されてから75年まで消防署で使用された。その後、テレビや映画で劇用車として数度使用されたのちに、30年以上に渡って人目に触れず保管されていた。


【ギャラリー】Odaiba Kyusha Tengoku 314



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