【大宮vs甲府プレビュー】通算対戦成績は大宮が22勝7分12敗と優勢…甲府はいい奪い方からの速攻が定着

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■大宮アルディージャ ホーム最終戦で無類の強さを発揮してきた

【プラス材料】
 甲府との通算対戦成績は22勝7分12敗で、大きく勝ち越している。さらに、ホームでは11勝3分6敗と相性がいい。今年3月、アウェイで対戦し、0−1で敗れた際に得点を許したウイルソンが登録抹消となったことも大宮にとってはプラスか。

 大宮はシーズンのホーム最終戦で無類の強さを発揮している。特に、NACK5スタジアム大宮に名称を変更した2007年以降はリーグ戦と天皇杯で10戦して6勝4分、1度も負けていない。甲府とも2011年12月3日の第34節で対戦しており、その時は3−1で勝利している。

 甲府戦のホームゲームチケットは11月16日の19時をもって完売した。チケット完売は今シーズン10回目となり、2016シーズンの8回を抜いて1シーズン最多記録となった。スタジアムを埋め尽くすファンとサポーターがチームを後押しする。

【マイナス材料】
 突発性難聴でチーム合流が未定となっている河本裕之に続いて、キャプテンの菊地光将もけがで戦線離脱した。大宮の最終ラインを支えてきたリーグ屈指の両センターバックがいない。ロングボールを跳ね返す高さ、一対一の場面で競り負けない強さ、チーム全体を統率する的確なコーチングに加えてセットプレー時の得点源も欠くこととなり、大きなマイナスだ。

 リーグ戦はここ10試合で計7得点、無得点試合が4回とゴールから遠ざかっている。32試合を終えた時点の総得点28点は、甲府の22点、新潟の24点に次いでリーグで3番目に少ない。現在7得点でチームの得点ランキングで首位に立つ江坂任も、第22節の新潟戦を最後に10試合ゴールを奪えていない。

 リーグ前節の仙台戦で退場処分を受けた大山啓輔、警告が累積した奥井諒の2人が出場停止なのも痛手だ。

文:totoONE編集部

■ヴァンフォーレ甲府 ドゥドゥの積極性、得点力が勝ち点3獲得のカギ

【プラス材料】
 2018シーズンに向けて吉田達磨監督の契約を更新した。

 今季は終了間際の失点などで勝ち切れない試合も多く、残留争いに巻き込まれているが、昨季は年間で58失点を喫した守備の立て直しに成功。攻守の組織を保って試合をコントロールする、主導権を握るという部分はチームとして身につきつつあり、来季以降に向けた積み上げはできている。

 いい奪い方からのカウンターというスタイルもしっかり定着しており、ビッグクラブ相手にもおおむね伍した展開を演じられている。ただ、得点に関しては良くも悪くもドゥドゥ頼みの現状がある。リーグ前節の新潟戦は「30分限定」の起用だったが、今節はコンディションを戻しており、先発も十分に可能。彼の積極性、得点力が勝ち点3獲得のカギだろう。

【マイナス材料】
 リーグ戦は第30節のC大阪戦から3連敗中。前節は最下位の新潟に0−1で敗れて広島と順位が逆転し、降格圏内に入り込んでしまった。

 今節の相手は17位の大宮と一見「恵まれている」ように思えるが、今季の甲府は清水、広島、新潟と下位チームとのリーグ対戦はいずれも2戦2敗。大宮に限ると第4節の対戦で1−0で勝利しているが、ボールを持たされる、カウンターが出しにくい展開への適応が大きな課題となっている。

 また、山本英臣のような経験値が高い選手の出場時間が減ったこともあって、悪い流れを変える、苦しい時間を耐えるという試合運びの妙も弱まっている。終盤の失点を減らし、「勝ち切る」「逃げ切る」という部分が今季を通した課題だ。

文:大島和人