「金ため英会話」出演者・永野と企画の発案者である国際局・国際部・末松千鶴氏へのインタビュー後編では、実際に英会話に挑戦してみての感想や、企画の最終的な目標を語ってもらった

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YouTube、Facebook、Twitterで2017年4月からスタートし、毎週金曜に配信されている「金ため英会話」では、ピン芸人・永野と書籍「試験に出ない英単語」シリーズの著者・中山氏がタッグを組み、テレビ局での会話や、外国人のおもてなしなどを「くだらないけどためになる英会話」として紹介している。そのYouTubeチャンネルでは、番外編の企画として、永野が実際に外国人に英語でインタビューする企画も行われている。

【写真を見る】永野は「英語は下手でも、気持ちを込めたら何とか通じるというのは本当にあって、困ったらモジモジしてないで、感情で伝えるのは大事だと思います」と語る

「金ため英会話」出演者・永野と企画の発案者である国際局・国際部・末松千鶴氏へのインタビュー後編では、実際に英会話に挑戦してみての感想や、企画の最終的な目標を語ってもらった。

【「金ため英会話」で英会話に挑戦中の芸人・永野にインタビュー(前編)『スタッフさんには死なないでほしい!』より続く】

■ 「困ったらモジモジしてないで、感情で伝えるのは大事だと思います」(永野)

――YouTubeの「番外編」では実際に外国人の方にインタビューされていましたね

永野:それはスタッフさんの訓練があったからですね! でも番外編の時だけ練習すればいいのに、なぜかこの現場ではリアルを求めてくるんですよね。

「番外編」で学んだのは、英語は下手でも、気持ちを込めたら何とか通じるというのは本当にあって、困ったらモジモジしてないで、感情で伝えるのは大事だと思います。それを末松さんも伝えたかったんだなと感じました。

末松:そうですね。受け答えをしっかりするだけじゃなくて、もっとリアクションとかから英語になじんでもらえたらいいなという思いはあります。

永野:最初はやっぱり英語を喋るのは恥ずかしかったんですよ。でも「イェーイ!」とか言っているうちに、楽しくなっちゃって、抵抗があるのは意外と最初だけなのかもしれないと思いましたね。

末松:動画の最後の方では、明るい外国の方と永野さんが一緒にノッてる感じがすごく自然で良いなと思いました

永野:2020年に「あ、あ、ハロー…」とか恥ずかしがっているよりは、思い切ってみた方がいいと思います。たぶんみんな最初は照れると思うんですよね。

バラエティー番組で芸人ばっかりいると、「わー!」って行こうにも、空気を読むっていうのは優先しがちだけど、意外と空気を読まない出しゃばりのアイドルに乗っかったりすると結果が出せたりするみたいな(笑)。

「バラエティー全部できるんです」って自分を信じ過ぎているアイドルが意外と本当に結果出すときってあるんですよね。例は変ですけど、日本人の集団意識ってそういうところにあるんじゃないかと思います。「行き切っちゃうこと」って、結局はその場の雰囲気って明るい人に引っ張られるから大事だなと思いました。

――永野さんの芸風を見ていると何事にも臆さないイメージがありますが、実際はどうですか?

永野:26歳くらいで売れていたらそうなっていましたね。図々しいやつになっていたと思うんですけど。やっぱり20年くらい苦労して、見たくない景色、裏切り、偏見、ねたみ、そねみ、悪口…、全部受けたので(笑)。闇が、あ、「darkness」が入っているんで、それが味かもしれないです。やっぱり臆病ではありますよ。

――「金ため英会話」の構文はテレビ局や社会への皮肉も含まれています。そういったところが永野さんの芸風にも合っていたということなんでしょうか?

永野:そうかもしれないですね。僕がただただ明るくて、太陽のような存在でやってても、そんなに面白がってくれてなかっただろうなって思います。よく「金ため英会話」は“じわじわ来る”って言われるんですけど、その“じわじわ”がなかっただろうと思いますね。

あとは、構文を考えている中山さんの持つシニカルさと僕の性格が似ているところもあると思うんですよね。シニカルが前面に出ている人かと思ったら、実際はちょっとしたことでも笑うような方で、少し闇はあるけど、斜に構え過ぎてない、そのバランスだと思うんですよね。

■ 初日の撮影で永野が受けた1000本ノック

――撮影での難しいところ、この撮影ならではだなと思うところはありますか?

永野:一回目の撮影で洗礼があったんですよ。6本くらい撮影した最後に、第一回の動画の「割烹着を着たおばさん」役の写真を撮ったんですけど、1000テークくらい撮り直しましたね。冗談抜きで! 1000テークくらいずっと笑った表情をして、目が小さ過ぎるって言われたら広げて、「え…、俺毎回こんな目に遭うの?」って思いました。日が暮れていったんですから。

末松:ちょっと微妙な、半笑いの顔が欲しかったんです。現場で顔が決まらない決まらないってずっと言っていて…(笑)。

永野:1000本ノックでした。今思えば、末松さんの機嫌が悪かっただけなんじゃないかって思うんですよ。でもそこはプロ、黒澤明監督じゃないですけど、1000本撮っただけのものが出来上がるんだと思って出来を見たら、そうでもなかったんですよ(笑)。

末松:こういうものはやり過ぎると表情も固まっちゃうだろうとは思っていたんですけど、なぜか何回も撮っちゃいましたね(笑)。

――周りからの反響はいかがですか?

永野:古くから付き合いがあって、自分が売れる前から知っている放送作家さんと食事する機会があって、その時に「ずっとお前のネタ見てきて、『金ため英会話』のあの構文が一番面白かったよ」って言われて、「一般の人もお笑いの玄人も見ていて面白い、やっとああいうネタ作れるようになったんだな」って言われたんです。

ただ、あの構文は中山さんが考えているんですよ。でも「ありがとうございます!」って本当のことは言わずに終わらせましたね(笑)。業界の方に評判がいいのはうれしいですね。

――最後に、この企画での最終的な目標を教えてください。

末松:国際部としては、フジテレビの海外広報的な部分と、2020年のインバウンド対策があるので、その時にこういうことが役立っていればいいなと思っています。

永野:僕はまずはずっと長く続けたいです。フジテレビではエレベーター内のビジョンで流れているんですけど、「フジテレビのエレベーターと言えば『金ため英会話』」になりたい!あとはこのスタッフさんの軽い感じのノリって、「俺たちが知ってるフジテレビ」って感じなんですよ。だからもっと世間でも話題になってほしいですね!

それに僕は今まで海外ロケの経験が全然ないんです!だからこの企画で海外がロケしたいですね!

そして、最終的には芸人として海外進出したいです。進出したら戻ってきたくないです。支えてきた人を踏み台にして、日本に二度と帰ってこない“恩知らずな海外進出”がしたいです(笑)。(ザテレビジョン)