当日に裁判所前に集まった人権派弁護士の妻たちは警官らに止められ、裁判を傍聴することができなかった。(ツイッター写真)

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 1年前に逮捕された中国の人権派弁護士・江天勇氏(46)は21日、「国家政権転覆罪」で懲役2年の有罪判決を受けた。同氏は上訴しないと表明したが、妻の金変玲さんは「夫は無罪です」と改めて主張した。

 金さんによると、家族が手配した代理人弁護士が同氏との面会を請求したが一度も許可されず、公判では国選弁護人が有罪を前提に弁論を行った。

 金さんは「主人は拷問と脅迫に耐えられなくなり、罪を認めたに違いない」とみている。彼女の話では、江氏の健康状態が極めて良くないうえ、当局は両親の連帯責任を追究すると江氏に圧力をかけたという。

 江氏は昨年11月、勾留中の人権派弁護士を支援するため長沙市に出張中に消息を絶ち、後に逮捕されたことがわかった。今年8月22日、同市中等法院で初公判が開かれ、そして今回、一審判決が言い渡された。

 人権派弁護士の仲間たちは、判決後インターネットで「いわれのない罪を認めるまでに、彼はいったいどれほどの屈辱を受けたのか、だれも知る由がない」「残念でならない。でっちあげの罪を認める弁護士がこれ以上増えないことを祈る」などと投稿した。

 江氏はこれまでに、米国に渡った盲目の人権保護活動家・陳光誠氏の案件や、弾圧を受けている気功団体・法輪功の愛好者の案件を代理したほか、2年前の人権派弁護士一斉拘束の「709事件」の当事者を支援するなど長い間人権救済に携わってきた。中国当局は2009年に、江氏の弁護士免許をはく奪した。

 国際人権NGOのアムネスティー・インターナショナルは「江天勇氏の判決はまったく公正ではない。彼をただちに無条件に釈放すべき」とコメントした。

(翻訳編集・叶清)