『お台場旧車天国 2017』から、名車・珍車をご紹介! 第2回:『マニアック天国』輸入車編
11月19日(日)、東京江東区・お台場特設会場にて旧車の総合イベント『旧車天国』が開催された。イベントには全国から700台が参加し、オーナーミーティングのほか、さまざまなサブアトラクションが催され大変な賑わいを見せた。今回は『旧車天国』に参加した車両を紹介して行く。

【ギャラリー】Odaiba Kyusha Tengoku 214


数ある旧車イベントの中で『旧車天国』が異彩を放っているのは、ほかではまずお目にかかれないマニアックな車両が一堂に会するところにある。

そんな『旧車天国』の中でも、ひと際強烈な個性を放つクルマが集められているのが『マニアック天国』エリアだ。ここには歴史にその名を刻む至宝の車両をはじめ、はたらく車・逆輸入車・軍用車・カスタマイズ車・コンセプト車といった、珍車に名車、キワモノ、変態車が集められている。

一般的な旧車ミーティングではエントリーすることさえ難しい個性派のクルマにスポットを当て、会場のいちばん目立つところに展示しているのが、このイベントならではのユニークなところだ。

ミニ・スーパー7

エンスーの世界ではけっして珍しくないスーパーセブンだが、ホンダ製単気筒50ccエンジンを積んだミニカーがあったことはほとんど知られていない。オリジナルのセブンを70%ほどにスケールダウンしたこのクルマは、80年代に愛知県のクリエイトというスペシャルショップが製造販売したうちの1台だと思われる。


筆者も実車を見るのははじめてだったが、製造クオリティはなかなか高く、本物のセブンの雰囲気を良く再現している。

ミニカー登録が可能でもちろん公道走行が可能。うろ覚えだが、当時の販売価格は70万円前後だったはず。現在は製造していないようだが、再販すれば結構欲しい人がいるのではないだろうか?


ロンドンタクシー LT1(痛車仕様)

ロンドンの顔とも言えるブラックキャブ(ロンドンタクシー)の痛車仕様。ベースとなったのは中国の吉利汽車参加のLTI社が製造する現行モデル(と言っても先頃生産を終了したようだが)のTX4だ。

じつはこのクルマは東京の互助交通が所有する本物のタクシー。緑ナンバーを取得し、料金メーターなどの営業装備も備えているが、ラッピングが東京都の屋外広告規制に引っかかるためにタクシー営業はしていないとのこと。もっぱらイベント用に使用しているそうだ。


出展者の互助交通の方に話を伺うと、もう1台ブラックキャブを所有しているそうで、そちらは営業車として使用されているとのこと。予約だけでなく、流しの営業もしているというから、都内でタクシーを利用する機会があれば運が良ければブラックキャブに乗ることができるかもしれない。

なお、ラッピングは互助交通のタクシーに乗ることでキャラクターが育つGPS連動ゲーム『GOJO WORLD』のエミーユとモコ。ブラックキャブといい、痛車タクシーといい、独自のゲームといい、互助交通は何から何までぶっ飛んでいる!(もちろん褒め言葉)。


PULSE(パルス)

1985〜90年にかけて米国ミシガン州のOMCC(オワソ・モーターサイクル・カンパニー)が製造していた飛行機型モーターサイクル。映画『バック・トゥ・ザ・ユーチャー』にも登場したことで有名なこのクルマは、91年に同社が倒産するまでに390台ほどが生産された。


運転席(...というよりはコクピットか)はジェット戦闘機そのもので、ドアはついておらず乗り降りはキャノピーを跳ね上げて行う。乗員は2名でタンデムに座るところも飛行機そのものだ。

PULSEはホンダやヤマハのバイク用エンジンを搭載するが、展示車両はホンダの1.5Lを搭載する。最高速度は225km/hで、燃費は42.5km/Lと以外と高性能。しかし、バイクの左右に補助輪をつけたような構造なので、コーナリングはあまり得意ではないようだ。

国内には展示車を含めて3台しか存在しておらず、かなりのレア車だ。


フェラーリ 288GTO

1984年に登場したフェラーリ 288GTOは、その名が示す通り、グループBの車両既定に合せて製造されたホモロゲーションモデルだ。ベースとなったのは308GTBだが、ランチア LC2用(フェラーリ製)の3LV8エンジンを車両既定に合せて2.8Lへと縮小した上で、ミッドに搭載されるエンジンを横置きから縦置きへと変更している。


競技用レース車として生まれた288GTOだったが、グループBの廃止により実際のレースには参戦していない。その後、同車のメカニズムは実質的な後継車であるF40へと引き継がれた。


NSU プリンツTTS Gruppe2

1969年にアウディに吸収されたNSUは、世界に先駆けてロータリーエンジンを実用化したことでも知られるドイツの四輪/二輪メーカーである。そんな同社の販売の主力だったのが、空冷4気筒エンジンをリアに搭載したコンパクトセダンのプリンツであった。展示車のTTSはそんなプリンツのスポーツモデルで、67年の登場とともに欧州のレースシーンを席巻した。


レイトンマーチ 89GC e-Force(電気自動車)

1989年に日本のレーシングコンストラクターだった「レイトンハウスレーシング」が英国のレーシングカーメーカーのマーチを買収。AF全日本選手権 富士GC選手権レースに参戦するために製作したマシンで、展示車はそれをベースに電気自動車として改装したもの。

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