林懐民氏

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(台北 23日 中央社)ダンスカンパニーのクラウドゲート(雲門舞集)創始者、林懐民氏(70)が2019年末にアートディレクターから退くことが22日、分かった。同団体が同日、発表した。林氏は1973年に台湾初のプロダンスカンパニーとして同団体を創設して以来、現在までに計90作品を手掛けてきた。文化部(文化省)は、台湾のパフォーマンスアートの発展に大きな影響をもたらしたとして、林氏の功績をたたえている。

林氏は南部・嘉義生まれ。嘉義県長や内政部長(内相)などを歴任した林金生氏を父に持ち、当初は父から政界入りが期待されていたものの、大学進学後は法律学科からジャーナリズム学科に転科。当時書いた小説が評価され、新鋭作家として注目を集めた。その後米国留学時にダンスにのめり込み、以来、ひたすらダンスの道を歩んできた。昨年末には交通事故で右足を粉砕骨折し、5カ月ほど歩けなくなりながらも、けがを克服し再び舞台に戻った。

新たなスタイルを生み出し続け、「白蛇伝」「流浪者之歌」「水月」「行草三部曲」「稲禾」など数々の名作を世に送り出してきた林氏。今月24日には、第90作品目となる新作「関於島嶼」が台北市内で世界初上演される。

林氏の後任には姉妹団体、クラウドゲート2(雲門2)のアートディレクターを務める鄭宗龍氏が選ばれた。鄭氏は2020年にクラウドゲートのアートディレクターに就任する。林氏は引退後も引き続き、雲門文化芸術基金会の役員に留任する。

(汪宜儒/編集:名切千絵)