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(台北 23日 中央社)台湾が2007年から資源保護のため、11月から3月まで禁止しているニホンウナギの稚魚の輸出について、政府が日本向けに解禁するのではないかとの見方が浮上している。野党・国民党の張麗善立法委員(国会議員)は22日、行政院(内閣)農業委員会の林聡賢主任委員に対し、解禁の可能性を問いただした。林主任委員はこれについて、近年、香港経由での密輸が行われている現状に触れ、この問題に向き合っていくためにも、制度化された交流を通じて管理をしっかり行っていければと答えた。

台湾では毎年11月から3月までの間、ウナギの稚魚の捕獲が解禁され、この期間の輸出が禁じられている。だが、日本ではウナギの稚魚が高値で大量に取引されるため、近年、密輸が相次いでいる。香港を経由して密輸されることも少なくないという。

張委員はこの日の立法院(国会)経済委員会で、農業委員会が今年3、4月から積極的に業者との面会を重ねていると指摘。台湾内の産業を守るべきだと主張し、稚魚輸出解禁後の台湾のウナギ産業の行く末に懸念を示した。

林主任委員は、農業委員会は業者を守っていくとしながら、日本市場での発展を図るためにも、業者との交流の場を設け、対話を重ねていくべきだと述べた。

取材に応じた農業委員会漁業署の陳添寿署長は、輸出の解禁が密輸問題の解決につながるのかという質問に対し、「輸出を再開したら、密輸をする必要はどこにある?」と回答。陳署長は、ウナギの稚魚の管理の徹底や情報の透明化を図る必要があるとし、台湾と日本は市場を対等に開放するべきだとする見方を示した。

(呉欣紜/編集:楊千慧)