台湾最古の八仙洞遺跡、最後の不法占拠者が退去  遺跡公園に整備へ

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(台東 23日 中央社)台湾最古の遺跡、八仙洞遺跡(東部・台東県)のうち、無断で寺院として使用されていた洞窟「潮音洞」が22日、正式に同県に移管された。午前中には洞内から仏像などが運び出された。同県政府文化処によると、まず壁面のコンクリートや床のタイルなどをはがす復元作業が進められ、今後地質や歴史などを紹介する遺跡公園として整備される。

八仙洞は、海に面した岸壁に点在する複数の洞窟から成り、現在30洞が確認されている。洞窟は、3万年前〜2500年前のものとされ、2006年に国定古跡に指定された。台東県は、遺跡の世界遺産登録を目指している。

しかし、日本統治時代以来、洞窟の多くは祠(ほこら)や寺院などの宗教施設として発展し、観光地となっていた。同県は約30年前から立ち退きを求め、近年裁判で県側が勝訴したことにより、各洞窟の明け渡しが順次進められてきた。潮音洞は最後まで寺院が残った一つだった。

現在八仙洞遺跡で発掘調査を行っている中央研究院の臧振華研究員によると、同地からは1968年に始まった調査で3000点余りの遺物が発見されており、そのうちの2000点余りが潮音洞から出土している。また、この洞は6000年前〜5000年前のもので、新・旧石器時代の中間の独立した「潮音洞文化」に属するといい、返還された意義は非常に大きいという。

(盧太城/編集:塚越西穂)