【ソウル聯合ニュース】韓国で来年2月に開催される平昌冬季五輪は、来韓する各国政財界の要人と経済協力を話し合う絶好の機会にもなる見通しだ。現在52カ国と15件の自由貿易協定(FTA)を結んでいる韓国政府は、特に五輪を機にロシア主導の「ユーラシア経済連合」とのFTA推進に弾みがつくと期待している。

 韓国とユーラシア経済連合のFTAは、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とロシアのプーチン大統領が9月の首脳会談で締結推進に合意したことで関心を集めている。

 同連合は2015年1月に発足した関税同盟で、ロシアとカザフスタン、ベラルーシ、キルギス、アルメニアが加盟する。人口1億8000万人、国内総生産(GDP)規模は1兆6000億ドル(約178兆円)に達し、さまざまな資源も豊富で有望な新興市場とされるため、韓国の政府と財界はFTAの締結に強い意欲をみせる。

 文大統領は9月にロシアで開かれた東方経済フォーラムで「ユーラシア経済連合とのFTA交渉の速やかな推進を希望する」と述べた。また、平昌五輪にプーチン大統領を招待し、「来ていただければ自然に両国の毎年の首脳会談が復活するだろう」と期待を示した。

 大韓商工会議所の朴容晩(パク・ヨンマン)会頭も以前「FTAが締結されれば双方の貿易をはじめ造船、水産業、インフラ、観光など極東地域の産業の多角化に役立つだろう」と述べた。

 韓国は昨年、ユーラシア経済連合とのFTAに関するロシアとの共同研究を終えた。まずは同連合で大きな影響力を持つロシアと協議した後、全加盟国と交渉入りを話し合う予定だ。産業通商資源部の関係者は「商品・サービス貿易の自由化にとどまらず、投資、産業・技術協力など経済全般をひっくるめたFTAを目指す」としている。

 韓国はロシアと1990年に外交関係を結び、最近は乗用車や自動車部品、合成樹脂を主に輸出している。ロシアからは主に原油や天然ガスなどの天然資源を輸入している。