米警察の規制線(2017年10月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)米首都ワシントン近郊の公園で、頭部を切断され心臓を抜き出された男性の遺体が地中に埋められているのが見つかった。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が一掃を誓っている米国内有数のストリートギャング「マラ・サルバトルチャ(Mara Salvatrucha、MS-13)」の犯行とみられ、警察が殺人容疑で1人を逮捕している。米メディアが22日、報じた。

 遺体が発見されたのはメリーランド(Maryland)州ホイートン(Wheaton)の公園で、ワシントンからすぐの距離にある。モンゴメリー(Montgomery)郡警察の発表によると、遺体には100か所を超える刺し傷があった。被害者の身元は特定されていない。

 当局はこれまでに第1級殺人の疑いでミゲル・アンヘル・ロペスアブレゴ(Miguel Angel Lopez-Abrego)容疑者(19)を逮捕している。

 地元メディアが入手した訴追文書によれば、被害者は頭部を切り落とされ、胸部から心臓が取り除かれていた。犯行は何週間もかけて計画され、最大10人が関与したとみられている。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が裁判所の記録をもとに報じたところによると、ホイートンの公園で今年春に殺人事件が起きていたとの情報提供を受け、9月に捜査が始まった。この情報提供者は遺体が埋められた場所を知っていたという。

 ポスト紙によると、ギャングらは遺体を埋める穴をあらかじめ掘り、トランシーバーで連絡を取り合いつつ被害者を公園に誘い込んだとされる。殺害の動機は不明だが、捜査当局では準備に約2週間かかったとみているという。

 マラ・サルバトルチャは米国内に推計1万人の構成員を持つ中南米系のギャング集団で、残忍なことで悪名高い。多数の傘下組織を持ち、中には大規模で暴力的なグループもある。構成員の大半はルーツをエルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラに持ち、移民と米国籍保有者が半々だが、ほとんどは米国生まれだ。

 トランプ大統領はマラ・サルバトルチャを犯罪取り締まりの重点対象としており、構成員が容易に国境を越えて米国に入国できるせいで犯罪が増加していると主張している。

 米当局は前週、1か月にわたる全米での一掃作戦でマラ・サルバトルチャの構成員214人を逮捕したと発表していた。
【翻訳編集】AFPBB News