23日午前10時の衛星画像。

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低気圧が通った後、日本海西部にすじ状の雲が現れてきました。すじ状の雲は雪や雨を降らせるだけでなく、激しい雷をもたらします。先日は福井空港の滑走路に多数の穴が見つかりました。犯人はもぐらではなくて、雷だったのです。

雷の季節というと、夏でしょうか?それとも冬でしょうか?
全国で最も雷の多い街は石川県の金沢市です。なんと!東京の4倍もの雷があり、その多くが11月から1月までの3か月に集中しています。
北からの冷たい空気が暖かい日本海を渡るとき、水蒸気をたっぷりと補給し、雲が発達します。雪や雨とともに、雷も鳴るんですね。

実はこの冬の雷、10年間で数日の割合で、年々増えているのです。どうやら、秋から冬にかけて海面水温が高くなっていることに関係がありそう。温暖化はこんなところにも表れています。

(気象予報士・片山 由紀子)