西島秀俊演じる夫の正体が明らかに? 『奥様は、取り扱い注意』第8話の鍵は“気付き”

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 「初めて君に会った時、君のこと、とても正しい人だって気がしたんだ」。11月22日に放送された『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)のエピソード08「ホームパーティー」。物語は、伊佐山菜美(綾瀬はるか)と優里(広末涼子)、京子(本田翼)の三人が、近所に住む主婦・三浦妙子が主催するホームパーティに出席することから始まる。妙子の夫は1年前に収賄疑惑で世間を騒がせた大物政治家。夫のイメージ回復のために時折開かれるというそのパーティで菜美は、主婦・藍子(笛木優子)の不審な行動を気にかけていた。

参考:綾瀬はるかと西島秀俊演じる夫婦は“偽り”か? 『奥様は、取り扱い注意』第7話で描かれた“ウソ”

 エピソード08では、それぞれの“気付き”が描かれていた。夫の浮気に気付き、確信する京子。優里は、夫から心配されず、愛情のなさに気付く。菜美は「たくましいだけと思っていたこの人の肉体が、今ではウソで身を固めている証拠のようにも思える」と、夫・勇輝(西島秀俊)の秘密に気付きはじめる。一方で、「間違いない。彼女は気付き始めている」と、自分のウソに気付いている菜美に気付く勇輝。同時に視聴者もまた、やはり、勇輝はただの良い夫ではなかったことに改めて気付く。

 そもそも、今回の事件の発端は、「ほかの夫婦がベッドルームで、どんなことを話しているのか、聞いてみたくて」という理由で、盗聴器を仕掛けた藍子が、1年前に騒がれていた妙子の夫の収賄疑惑の真相に気付いてしまったことにある。さらに、盗聴器の存在に気付いた三浦夫婦が、一流のプロを雇い、空き巣を装って犯人が誰かを暴き出そうとすることで、町内を巻き込んだ事件へと発展していく。

 結局、菜美のおかげで“お仕置き”をされることなく、無事にことがすんだ藍子。だが、今回は相手が一流のプロということで、菜美が珍しく苦戦していた印象だ。数分に渡る戦闘の末、最後に菜美は酉の置き物で相手の頭を殴り、気を失わせていた。なお、酉の干支には、“親切で世話好き”という意味がある。

 勇輝は、菜美に「ねぇ、どうして私と結婚したいと思ったの?」と聞かれた際に、「初めて君に会った時、君のこと、とても正しい人だって気がしたんだ」「たとえば、道端で、困って泣いている子どもがいたら、君は絶対に、見て見ぬふりをして、通り過ぎない人のように思えた。泣いている子どもの所に、駆け寄って行って、その子が泣きやむまで、抱き締める人のような気がしたんだ」と答えていた。“親切で世話好き”である菜美に、惹かれたという。その言葉を聞いて菜美は、“正しい人”でいることを決意し、正義を下す。

 “正しい人”とは、マタイによる福音書1章19節にある「夫ヨセフは正しい人であった…」からきているのではないだろうか。なお、ヨセフとは“善を行い、罪を犯した人”だ。律法の規定に反してまで、人の過ちを最大限に許した人物とされている。そう、菜美もまた善を行い、罪を犯す人なのだ。ハッキング、不法侵入、暴行…と律法の規定には従わず、己の正しいと思った道を突き進む。

 また、箴言29章27節には、「正しい人は不正を行う人を憎み、悪しき者は正しく歩む人を憎む」という言葉もある。次週から最終章に入る同ドラマ。ついに、菜美ら正しく歩む人たちを憎む、横溝(玉山鉄二)ら悪しき者たちが動き出す。 菜美は一体、誰を憎み、誰から憎まれることになっていくのか。夫以外の男の愛情を受け入れる決心をした優里と、夫の不実に立ち向かう決心をした京子は、悪しき者になってしまうのだろうか。何よりも、勇輝が正しい人であるのか、その正体が気になるところだ。(文=戸塚安友奈)