新型「LS」に搭載した安全システムの一部をトヨタ車にも導入する

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 トヨタ自動車は2018年以降に、日米欧で発売する新型車のほぼ全車種に衝突回避支援機能などを含む予防安全システムの次世代版を搭載する方針を固めた。17年10月に発売した高級車「レクサス」の旗艦セダン「LS」に搭載した一部技術などで構成する次世代版システムを開発し、トヨタ車に展開する。車格などに応じて上級版と簡易版に分かれているシステムを一本化し、安全機能を拡充。車の全面改良時などに順次搭載する。

 トヨタは15年から予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」の車両搭載を進めている。同パッケージは自動ブレーキや白線逸脱時の警告などで、衝突事故の回避もしくは被害軽減につなげるシステム。

 現在は中・上級車向けの「P」と小型車など向け「C」の二つがある。「P」はカメラとミリ波レーダーを搭載。「C」はカメラとレーザーレーダーを搭載する簡易版で、機能も限定されている。

 現行のシステムは17年末までに、国内のほぼ全車種に設定を終える。18年以降は次世代版として「P」と「C」を一本化し、最新鋭のカメラとミリ波レーダーによるシステムに切り替える。

 具体的には自転車や夜間の歩行者の認識、路面から逸脱しそうになった時や急なカーブでの操舵(そうだ)支援、渋滞時の追従支援といった機能を盛り込む方針。システムの一本化で、コストも抑えられるとみている。次世代版システムは先進国だけでなく、東南アジアや南米市場向けの車にも搭載を検討する。

 国土交通省や経済産業省などは自動ブレーキの新車乗用車搭載率を20年までに9割以上とする目標を掲げ、安全技術搭載車を「サポカー」として認定する仕組みを始めている。高齢の運転者による事故などが社会課題となる中、トヨタは車の安全機能を強化して交通事故軽減に貢献する。