『お台場旧車天国 2017』から、名車・珍車をご紹介!(その1)

【ギャラリー】Odaiba Kyusha Tengoku 120


11月19日(日)、東京都江東区のお台場特設会場にて旧車の総合イベント『お台場旧車天国2017』が開催された。

全国から700台もの車両(四輪・三輪・二輪)が参加したオーナーミーティングが開催されたほか、通常のエントリー枠には収まらないクルマを集めた『マニアック天国』、オーナートークショーやロックンロール生ライブなどの『ステージ天国』、スワップミートなどのサブアトラクションも開催され、大勢の来場者で賑わった。

『旧車天国』の主催は旧車雑誌の老舗『Old-timer』(八重洲出版)なのだが、このイベントが他とは異なるのは、ハコスカやケンメリ、S30型Zなどの旧車ミーティングの常連以外にも、内外の珍しいクルマが多数参加していたところにある。

このイベントの目玉のひとつになっている『マニアック天国』には、多くの旧車ミーティングで参加が認められていない軍用車や商用車、カスタムカーが主役として会場でもっとも目立つ場所に展示されていた。




また、旧車イベントというと車両の生産時期によってエントリーの可否が決まることが多いのだが、『旧車天国』がユニークなところは、"旧車の王道"とでも言うべき1985年(輸入車とバイクは95年)までに生産された車両は『天国エリア』、86年(同96年)以降に生産された車両の中でも「マニアック過ぎる」「目立つ」「珍しい」「変わっている」という車両は『地獄エリア』(なんともすごい名前だが...)というように、年式の縛りを意図的に緩めることによって参加車両を幅広く募っているところにある。

その結果、年月を経るごとに希少性が高まっているにもかかわらず、一般にあまり顧みられることがないヤングタイマー...その中でもマイナーな車種に広く門戸が開かれている。

今回のイベントには、日産 ブルーバード オーズィーやマツダ センティア/アンフィニ MS-9、日産 レパード(F31型)、スズキ ジムニートラック(SJ40T)などの80〜90年代に生産された稀少車のエントリーがあった。



旧車イベントをつまらなくする最大の要因は、所有車の年式が古ければ古いほど、実勢価格が高ければ高いほどエライという空気感だ。

仕事や実生活のしがらみから遠く離れた趣味の世界だというのに、気がつけば金持ち自慢やら、人間のエゴとエゴのぶつかり合いによる派閥の人間関係やらにつき合わされて辟易とさせられることがこの世界では少なからず存在する。



だが、こと『旧車天国』に関して言えば、そうした旧車趣味の負の部分が巧妙に取り除かれ、「古いクルマがちょっと好き」というライト層から、旧車にドップリと浸かったディープ層まで、誰もが楽しめるイベントとなっている。なんとなれば、このイベントでは時価数千万円のクラシック・フェラーリと一般人には単なる型遅れの中古車にしか見えない90年代のマイナー車が同じ「趣味車」として等しく取り扱われているからだ。



だから、このイベントでは余計なことを考えずに、「すっごーい!」「たーのしー!」「おもしろーい!」とサンドスターの力によってフレンズ化した動物(わかにりくい例えでスマヌ)のように心からクルマを楽しむことができるのだ。

名は体を表すとはよく言ったもので、まさにこのイベントは『旧車天国』以外の何ものでもなく、数ある旧車ミーティングの中でもファンでユニークなイベントとなっている。


日産 ブルーバードオーズィー(U12型)
1991年に限定販売されたブルーバードオーズィー。その名の通り、豪州からの輸入車でエンジンは国内仕様にはないCE20E型 2L直4SOHCエンジンを搭載する。仕様が若干異なるため、国内仕様のパーツで修理が難しい部分もある。


日産 ブルーバードSSS-R
ラリーベース車として開発されたブルーバードSSS-R。開発はオーテックが担当し、日産が製造、NISMOで販売された。ステンレス製のエキマニ、コスワース製の鍛造ピストンを採用し、搭載されるCR18DET-R型1.8L直4DOHCターボは最高出力185psを発揮する。駆動方式はフルタイム4WDとなる。


マツダ センティア/アンフィニ MS-9
バブル期に登場したマツダのフラッグシップ。ルーチェの後継として開発されたセンティア/MS-9はジャガールックの美しいスタイリングが評判となった。ひところは街中でもよく見かけたが、最近では滅多にお目にかかることはない。旧車イベントでもヤングタイマーということで参加できるイベントが少なく、今回のイベントで久しぶりに見ることができて嬉しくなった。

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