「子なし増税」というワードそのものに、もやもやっとしている今週の『女のもやもやセラピー』。その2では、今回の税制改革の法案について、独身OLのみなさんに意見を聞いてみました。

年収400万円の独身アラフォーOLが結婚したら増税対象に?なんてガッカリはコチラ

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「すでに該当年収超えちゃってるので、あー、また増税ですか……って気分です。働けど働けど、ですね。

でも、もっと稼いでる人たちは、もっと税金払ってますからね。その人たちに比べたらって思うし……。歳入が少なければ増やさなければいけないし、無い袖はふれないから低所得者の人に払えっていうのは無理だし。しょうがないんじゃないですかね。

ただ、高所得者ばっかり増税してたら、その人たち日本からいなくなっちゃうんじゃないの?日本、それでいいの?ってことは思います。搾取ばっかりされて、高所得者にもいいことがないなら、日本に住む意味ないですよね?」(外資系証券会社勤務・33歳)

「高所得者の独身も増税対象ということですから、余計に“子なし増税”だと思います。独身税よりも気分が悪いですね。

この先、ご縁をいただければ結婚はできるかもしれないですが、もう、子供は年齢的に難しいかなと思っています。

出産もそうですが、育てる体力にも自信がない。運よく授かれたとしても、自分がずっと健康でいられて、経済的にも問題なく過ごせるのかっていうのはわからないので、そこに子供を巻き込んではいけない気がするんです。だから、子供は諦めている面がありますけど……。

でも、子育て中なら払わなくていい税金を払わなければいけないのか……というのは、国全体から子供がいないことを責められているような気が、やっぱりしてしまいますね。この法案が通ったら……残念です」(広告会社勤務・38歳)

子育てしていないからお金を払ってもいい?子供がほしくてもできない人はどうなるの?

「結婚した兄夫婦の様子を見ているので、子育てにお金がかかるのはわかります。でも、子育てしていないからお金が余っているわけでもないので。

自分のためにだけ使っているわけでもありません。姪っ子たちにお小遣いをあげたり、服を買ってあげたり、両親と兄夫婦との旅行代金を私が多めに負担したりって、けっこう家族にも使っているんです。

でも、まぁ我慢してこっちが税金払ったほうがいいかな。だって、税金くらい子育て家庭より多めに払わないと、また子育てママたちがキーキー言い出すじゃないですか。うちの兄嫁もほんと、うるさいんですよ。自分だけが大変みたいに。会うたびに、〇〇ちゃんは独身貴族でいいなーとかいうし。

こっちもこっちで“税金多く払ってるんだから”っていうエクスキューズでもないと、全面的にすみません……って言わなくちゃいけない雰囲気だったりするんです。

今回の法案の場合、該当年収世帯の増える税金って年10万円くらいっぽいですよね。月にならすと1万円いかないくらいだから。10万円!っていわれるとヤダなって思いますけど、月々こっそり税金で引いてくれるなら、たぶん気付かないと思います(笑)」(IT関連会社勤務・34歳)

「私、今、年収300万円くらいなんで直接関係ないんですけど、彼はたぶん600万円くらいで……。結婚したら該当世帯になるってことですよね。その税金ってどうやって徴収されるんですか?わかんないですけど……。

子育て中は免除って、それって、生まれてからですかね?なんか、たとえばですけど、妊娠して、出産を楽しみにしていたのに、流産とかになっちゃって……とかのタイミングに“子なし増税”って、相当なダメージじゃないですか?綾野剛が好きで、今、『コウノドリ』観てるんで、妊娠と出産が大変なことはわかるので……。この案は、産めなかった人に酷な制度な気がします」(通信関連会社勤務・28歳)

「子供どころか結婚もしてません、まさに増税される側です。今回の案って差別的な要素がすごくあると思うんです。この考えの延長線上には“女性だから増税する”なんて考えも存在していそうで、怖い。自分の選択の結果のことなら、納得して払います。でも、どうがんばってもできないこと、生まれながらに備わっていないもの、それに対して課税するのが当たり前になる世の中が来ると思ったら、ゾッとします。ババア増税とか、いろんなパターンが考えられますよね……」(出版社勤務・46歳)

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子育てが大変、わかります。お金かかる、わかります。でも、大変なのって子育てだけじゃないですよね。みんなひとりひとり大変で、大きい力が一方側の大変さにだけに注目するっていうのは、「ずるい!」っていう気持ちを生むし、ギスギスします。それをどう落とし前を付けるかがカギなんでしょうかね。

働けば働くほど税金で取られる。国の財源が足りないのはわかるんだけど、わかるんだけど、もうけっこう税金払ってる気がしてもやっもや。