フクイケン。渡辺謙ではなく、福井県。そんなしょーもないことをいってしまうくらい、私にとっては謎めいているのが福井県です。何気なく漏れ聞こえる情報も、メガネフレームの生産量が日本一とか、繊維業が盛んだというちょっぴりお地味(ごめんなさい)なことばかり。

  そんなフクイケンがやってくれました。なんと「福井県は日本一社長が多い県」という情報が飛び込んできました。

 さらに詳しく調べると、『出身地別、人口10万人あたりの社長輩出数が日本一』(ふくいドットコム)ということが判明。10万人あたりの社長数は、現在1400人を越えているそうで、これは23年連続日本一。密かにすごい記録なのではないだろうか? 

 石を投げればシャチョーにあたる、じゃないけれど、とにかくあちこちで「社長、おつかれさまでした」という声が聞こえるとか聞こえないとか。

 福井県出身の社長ときいて、今一番浮かぶのはなんといってもサイバーエージェントの藤田晋社長でしょうか。彼は、福井県鯖江市出身。武生高校卒です。そこで福井県出身と、「社長になる」という接点はどこにあるのだろうか疑問に思ってしまう。そこで、福井県の商工会に問い合わせてみることに。

 福井県が社長をもっとも輩出していることに、何か特別な秘密ってあったりします?

「うーん。そうですね。これは難しい質問です。特別な何かということはないのですが、私個人の考えとすれば、福井県の県民性が、忍耐強いということ。これはひょっとして経営者に必要な資質なのではないでしょうか」

 たしかに、へこたれない勤勉さは、経営者そしてサラリーマンとしても重要な資質なことには間違いない。一世帯あたりの貯蓄残高が全国で1位ということも、この勤勉さと忍耐強さと関係しているといえそう。

 「ほかにも、実は女性の経営者も増えてきているようです。福井県は『女性が元気な県』とも言われているんです。実は女性の働きっぷりがこの数字を支えている、ということも考えられますね。あくまでも推測ですが・・・」(同)

 実は、福井県はこの社長日本一以外にも、女性の労働力人口比率や、共働き率がなんと日本一とされている。実は、福井県中の社長を陰で支えているのは社長ワイフだったり?(文/verb)