センセーショナルな一撃を放ち、チームをアジア王者へと昇華させた永井雄一郎。そのパフォーマンスに誰もが沸いた。 (C) SOCCER DIGEST

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 11月18日に敵地リヤドで行なわれた第1レグを1-1で乗り切り、アウェーゴールを奪った浦和レッズは、10年ぶり2度目のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に王手をかけた。

 25日にホームの埼玉スタジアムで第2レグに臨むことになるが、深紅の軍団が10年前にアジア制覇を成し遂げた際の激闘を、アジア・サッカー連盟(AFC)が公式サイトで振り返っている。
 
 当時の浦和のセンセーショナルな戦いぶりを回想する企画の中で、最も焦点が当てられたのは、やはり2007年11月14日の埼玉スタジアムで行なわれたイラン王者セパハンとの決勝・第2レグだ。
 
 イランで行なわれた第1レグを1-1で折り返していた浦和は、ホームでは全く相手を寄せ付けず、33分に永井雄一郎、71分に阿部勇樹が得点を挙げて快勝。スタジアムを真っ赤に染めた大サポーターの前で優勝トロフィーを掲げ、悲願を成就させた。
 
 この時のことを「浦和の歴史上で最も輝かしい夜だった」と書き綴ったAFCは、チームを戴冠へと導く先制弾を決めた永井を直撃。「ホームでは負ける気がしなかった」と話した背番号9は、司令塔ロブソン・ポンテからのパスに抜け出して右足で突き刺した豪快なゴールについて回想した。
 
「僕は『得点できる』という自信があったから、全く悩まずに、ただ打ち抜いた」
 
 得点を決めた直後、浦和サポーターの陣取るゴール裏へと無我夢中で駆け出した永井は、このパフォーマンスを振り返った。
 
「ゴールを決めたから嬉しいというわけじゃなかった。もちろん、個人的には幸せなことだったけど……。それよりも、僕らはホームだったから、スタジアムの雰囲気をより良くできたことが何よりもうれしかった」
 
 この試合では、6万を超す浦和サポーターが選手を後押しした。1997年の入団以来、主力級のストライカーとして活躍してきた永井は、そのサポートのありがたみを痛感したという。
 
「浦和の選手として、あの日の埼玉スタジアムの雰囲気の中で『負けられない』と感じていた。僕らがサポーターに喜びを与えなければいけないと強く思うほど、心強い集団がスタンドにいた」
 
 前売りチケットは即完売となり、超満員になることが見込まれる25日の埼玉スタジアム。はたして、熱狂的なサポーターたちの後押しを受けて、”赤き血のイレブン”たちは10年ぶりに快哉を叫べるか。