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Mモデルのハイブリッド プロトタイプが存在

BMW M部門の副社長、ダーク・ハッカーは、ハイブリッド・パワートレインをもちいるMモデルのプロトタイプの開発を既におこなっていると名言する。

ハイブリッド・パワートレインの詳細ならびにどのMモデルに適用されるかは述べなかったが、テスト敢行中であることは認め「(ハイブリッドは)必然です」と述べる。

「電力に頼ることは、いまや避けがたきことなのです」としたうえで「技術的な解決策を見極めています。あとはどのように展開するか、ですね」とハッカー。

ハイブリッドゆえの重量増については、こう述べる。

「どんなことがあろうとも、重量増は歓迎できませんね。ただ、パワー増強が重量増を上回るのであれば、話はべつなのです」

「(ハイブリッドを導入すれば)まずスピードが高まります。市街地で電力のみで走れば、経済性だって高まります」

Mカーにとって、経済性が大事ではないという意見も聞こえてきそうだけれど、より一層厳しさを増すエミッション規制の矛先はMカーにも等しく向けられる。

ただハッカーは、ストレスを感じているだけではないようだ。

EVがMモデルに貢献 ガソリンは「可能なかぎり」

「われわれがEVの開発に力を注いでいるのは既報のとおりですが、これがMカーにもよい影響を与えるのです」

「考えてみてください。当たり前のことですが、バッテリーがより小さく軽くなり、なおかつパフォーマンスを高めれば、それはMカーのソリューションにもつながるのです」

ちなみにガソリンモデルは「法律がガソリンエンジンの存在を否定するまで、可能なかぎり続けるつもりです」という。

「ガソリンエンジン車の生産を続けることは、やはりエンスージァストたちに対してアドバンテージがあるんです。M2の売れゆきを見ていれば、それは一目瞭然です」

「Mカーを愛するひとのなかに、ガソリンエンジンでなければ…と思っているかたが一定数いることを、われわれはもちろん存じあげております」