アップルHomePodは2012年から開発スタート? 発売の遅れはAmazon Echoの影響か
アップルのHey Siri対応スピーカーHomePodは、なぜアマゾンやGoogleのスマートスピーカーに遅れてしまったのでしょうか。その理由となる経緯があきらかになりました。

HomePodの開発は2012年からスタートしていたものの、途中で「Amazon Echo」が発売されたりといった諸事情が絡み合い、計画そのものも幾度かのキャンセル〜復活を経て製品化に至ったとのことです。Bloombergによれば、HomePodは元々はMacのオーディオエンジニア達のサイドプロジェクトとしてスタートしました。JBLやBOSEといった一流メーカーの製品を凌ぐ高音質スピーカーが本来の目標で、部屋のどこにいても最適な音を聴かせるビームフォーミング採用もそのためです。

開発チームは様々なプロトタイプを試作。中には現行製品の約5倍、全高90儷瓩ぅ汽ぅ困某十ものスピーカーを詰め込んだ一品もあったとか。

プロジェクト開始から2年後、最終的に公式のコードネーム(B238)を取得したものの、折しもアマゾンがEchoを発表。不意を打たれたアップルは、HomePodの自社製品やエコシステムの中での位置づけを検討し直し、開発を数回キャンセルした末に復活したとのことです。

Amazon Echoシリーズはクラウドベースの人工知能Alexaを搭載し、サードパーティが開発した拡張機能の「スキル」を単体で実行できます。それに対してHomePodの「Hey Siri」はiPhoneを介して実行するもので、ワイヤレスイヤフォンAirPodsのように周辺機器という位置づけ。

アップルが独自のスピーカーを販売するのは初めてのことではありません。2006年3月にはiPod Hi-Fiを発売した過去もあり、価格は奇しくもHomePodと同じ349ドル。翌年9月には販売終了で、1年半の短い生涯を閉じることになりました。

HomePodはSiriに対応している分、先輩iPod Hi-Fiよりはスマートなスピーカーです。Bloomberg報道ではSiri対応がどのタイミングで決まったか不明ですが、もしもEchoの衝撃がアップルの判断に何らかの影響を及ぼしていたなら、HomePodはライバルに救われたのかもしれません。