体操女子米国代表のガブリエル・ダグラス(2016年8月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国の女子体操選手で五輪金メダリストのガブリエル・ダグラス(Gabrielle Douglas)が21日、自身も過去に同国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターから性的虐待被害を受けていたと告白した。

 ダグラスは先週、同連盟の元チームドクターで現在20件以上の性的暴行罪に問われているラリー・ナサール(Larry Nassar)被告からの性的虐待を告白したチームメートのアレクサンドラ・レイズマン(Alexandra Raisman)を名指しで批判。女性の服装によって疑惑の内容を見直すべきであるとするのは言語道断だとして、被害者を辱めるのを終わりにすることを求めたレイズマンに対し、ダグラスは女性には「慎ましく上品な服装をする責任がある」と切り返した。

「刺激的でセクシーな服装は、悪い連中を引き寄せる」とのダグラスのツイートは後に削除されたが、今回の投稿は被害者であるレイズマンを「辱めた」として厳しい非難を浴び、謝罪に及んでいた。

 そして、この日になって再び声明を発表したダグラスは「まず、チームメートの一人がした投稿に対し、私が取った返答の仕方について改めて謝罪したい」と切り出し、先日の発言はレイズマンに対する批判の意図はなかったとした。

「自分のコメントが被害者を辱めているとは思っていなかった。なぜなら、どのような格好をしたとしても、それが嫌がらせをしたり、虐待をしたりする権利を誰かに与えることには決してならないと理解していたから」

 さらに「自分たちが着るレオタードのせいで、ラリー・ナサール被告によって性的虐待を受けたのは自己責任だと言っているのと同じになってしまう」「ここ数年は黙っているようにとされていたから、他にも多くの経験をこれまで公に共有してこなかった。でも正直に言って、非常に胸が痛むようなことも多々あった」と続けた。

 ダグラスの代理人はその後、米紙USAトゥデー(USA Today)に対して同選手もナサール被告の被害者だったことを確認。レイズマンとダグラスのほか、すでに現役を引退しているマッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんも先日、医療的に必要な治療と称し、同被告から性的被害を受けたと打ち明けている。

 米国体操連盟で約30年にわたり活動し、計4度の五輪で同国代表チームに帯同したナサール被告は、すでに児童ポルノ所持の罪を認めており、現在問われている22件の性的暴行で有罪が確定すれば、終身刑に直面する可能性があると伝えられている。
【翻訳編集】AFPBB News