エフゲニア・メドベージェワ【写真:Getty Images】

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最初の痛みはGPシリーズ第1戦…NHK杯後に母国で受けたMRI検査で発覚

 女子フィギュアスケートの世界女王、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)を負傷が襲った。優勝を収めた日本でのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯後にロシアへと帰国し、MRI検査を受けた結果、右足の骨折が発覚。患部をギプスで固定する状態の中、米放送局「NBC」によれば、ドクターストップがかからない限りは12月7日に開幕するGPファイナル(名古屋)には出場する意向だという。

 世界女王がアクシデントに見舞われた。

 メドベージェワは第1戦のロシア大会で2位に15点差をつける圧勝で優勝。初出場となった第4戦のNHK杯でも宮原知子(関大)、本郷理華(邦和スポーツランド)らを破って連勝を飾り、GPファイナル出場を決めた。しかし、ロシアに帰国後、MRI検査を受けたところ、右足に骨折が発覚したという。

 米放送局「NBCスポーツ」は、「エフゲニア・メドベージェワが足の負傷でギプスを固定し、戦線離脱」と見出しを打って特集。記事によれば、メドベージェワは10月のGPシリーズ第1戦で最初に右足に痛みを感じていたという。第4戦のNHK杯直前にも痛みを訴えていたが、大会には出場。GPシリーズ連勝でファイナル出場を決めた後、モスクワで検査を受けて今回の負傷が判明した。現在は患部をギプスで固定しているという。

本人はドクターストップがかからない限りはGPファイナルへの出場を希望

 当然、大会3連覇が懸かるGPファイナルへの影響も懸念される。カナダ放送局「CBC」は「エフゲニア・メドベージェワが足を負傷。GPファイナル欠場の可能性が浮上」と伝えているが、一方でNBCによれば、ドクターストップがかからない限りは2週間後に控えているGPファイナルには出場したい意向であると本人は口にしているという。記事では「国の五輪チームにとっても、メドベージェワは圧倒的優勢の地盤を築く礎だ」と記し、来年2月に迫った平昌五輪にとっても大きなニュースであることを伝えている。

 今月19日に18歳となったばかりのメドベージェワ。アクシデントを乗り越え、再びリンクで華麗な滑りを見せてくれることをファンは願っている。