21日、米華字メディア・多網新聞網は、北朝鮮を訪れた中国特使が金正恩・朝鮮労働党委員長と面会しなかった可能性について、韓国の専門家の見解を紹介する記事を掲載した。写真は北朝鮮。

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2017年11月21日、米華字メディア・多網新聞網は、北朝鮮を訪れた中国特使が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と面会しなかった可能性について、韓国の専門家の見解を紹介する記事を掲載した。

習近平(シー・ジンピン)主席の特使として派遣された宋濤(ソン・タオ)中国共産党中央対外連絡部長は20日に中国に帰国した。しかし、これまで宋濤氏が金正恩氏と会談したとの情報は出ていない。

韓国英字紙コリア・ヘラルドによれば、ソウルの東国大学で北朝鮮研究を行っているコ・ユファン教授は「宋濤氏と金正恩氏との会談の有無は中朝関係のバロメーターとみなすことができる。会談の形跡がないことは、金正恩氏が中国の対朝政策に不安を感じていることの表れだ」と指摘。「もし金正恩氏が会談を決めれば、それは今の中国の立場に屈服する意志があるとみなされる。金正恩氏は今、とても慎重になっているようだ」と分析している。

韓国統一部の関係者は21日「中国メディアは宋濤氏が北朝鮮政府高官と会談したと報じているが、金正恩氏がそこに含まれるかについては中朝両国にしか分からない状況。ただ、これまで中国特使が北朝鮮の最高指導者と会談しなかった先例はない」とコメントした。

中朝両国政府の発表によれば、宋氏は朝鮮労働党のチェ・リョンヘ、リ・スヨン両副委員長と会談し、チェ氏に金正恩氏への贈り物を渡したという。朝鮮中央通信は宋濤氏について伝えるのみで北朝鮮側の態度を伝えず、中国の環球時報は「宋濤氏は魔術師ではない」として朝鮮半島情勢のカギは米朝関係にあるとの姿勢を示している。(翻訳・編集/川尻)