後方のカメラなどの情報からアームの先のクリップで廃棄物をつまみ上げる

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 シタラ興産(埼玉県深谷市、設楽竜也社長)は、産業廃棄物仕分け作業に人工知能(AI)ロボットを導入したことで、選別の作業員を約10分の1に削減した。従来は18人(予備含め約20人)かかっていた作業を2人に減らした。さらに、その作業者もロボットの取り残しを確認、処理するだけなので作業負荷も大幅に軽減された。

 2016年11月下旬に試運転を開始し、17年2月に本格運用。今秋から運転が安定し、2人の作業者だけでも「外部の人にも見せられる状態になった」(設楽社長)という。主に混合廃棄物の重量物から4本のアームで木くずやがれき類、廃プラスチック、ガラス・陶器くずなどを拾い上げ、仕分けする。最大16種類の分別が可能。

 カメラの映像と赤外線センサー、3次元レーザースキャナー、および金属探知機のデータを基に、AIによりロボット自らが判断する。機械学習により、使い込むほど精度が向上する。廃棄物が流れるベルトコンベヤーの速度も人手作業に比べ、5倍速くなった。

 全体の作業員は2人の監視員のほか、ロボットのメカニック(整備士)1人、顧客対応3人、リーダー(現場責任者)1人の合計7人。「25―30人いてもおかしくない現場が7人で済む。しかも人が変わっても同じ作業ができ、標準化された」(同)としており、人手不足の解消にも大きく貢献できているとしている。