ライドシェアリングサービス最大手のUberは2016年に大量の顧客情報が流出していたことを発表しました。流出した顧客情報は5,700万人分にも達し、顧客情報のうち氏名、電子メールアドレス、電話番号、運転免許証番号が外部に漏れたことが確認されています。しかしUberはこの事態を秘匿し、ハッカーに10万ドルを支払ってデータを削除したとも伝えられ、最悪の対応には批判が集まりそうです。

カード情報、利用履歴流出は確認されず

Uberでは顧客情報のうち、氏名電子メールアドレス電話番号運転免許証番号が漏れたと発表しています。Uberのユーザー(乗車での利用者)は情報流出での深刻な問題が発生することはないとしていますが、免許証番号が漏れた60万人のドライバーに対しては無料での信用調査が実施され、個人情報盗難からの保護を受けられると発表しています。

 

 

日本のユーザーがどの程度今回の個人情報流出の対象となっているかは不明ですが、今年になってTwitter上では日本のユーザーを含めてUberアカウントの不正利用があったとの報告が散見されています。報告ではロシアでの不正利用という共通点があり、Uberから何らかの情報が流出した可能性が指摘されていましたが、Uberがこの件に関して正式にコメントを出したことはありません。

不祥事の続くUberの行方は

Uberはカーシェアリングサービスを世界に広げた企業として有名です。Appleも発表会などで度々Uberアプリが便利に使えることをアピールしてきました。しかしUberは同時に不祥事の多い企業でもありました。過去には利用履歴を本人の同意なしに閲覧した問題、ドライバーによる利用者への暴行事件など多数の問題が浮上していました。

 

 

今回の情報流出問題でも顧客には流出の事実を伝えず、ハッカーに10万ドルを支払って問題を解決しようとしたことが指摘されており、Uberの経営姿勢、経営体制には大いに問題があったと言わざるを得ません。これら一連の問題の責任を取る形で前CEOは退任しています。現在は新しい経営者を迎え、またソフトバンクなどからの出資を受けるなど新しい体制で事業を展開しているのですが、まだまだ過去のUberの清算は終わっていないようです。
 
 
Photo:Uber、Mark Warner/Flickr
Source:recode
(KAZ)