中国製品の最大の強みと言えばやはり価格であろう。日本の消費者の多くは「中国製は安いが、品質は価格相応」という印象を抱いているのではないだろうか。だが、この印象は中国人消費者も同様で、中国製品の品質を信用していない人は少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国製品の最大の強みと言えばやはり価格であろう。日本の消費者の多くは「中国製は安いが、品質は価格相応」という印象を抱いているのではないだろうか。だが、この印象は中国人消費者も同様で、中国製品の品質を信用していない人は少なくない。

 中国メディアの今日頭条は17日、中国製造業は価格競争力を強みに、世界各国に製品を輸出してきたと紹介する一方、人件費の上昇で価格競争力が失われつつある今、中国製造業が直面する最大の問題は「品質」にあると指摘する記事を掲載した。

 記事は、中国はこれまで世界の工場として、世界各国に安い製品を輸出することで自国と世界に莫大な利益をもたらしてきたと伝える一方、これまでの製造大国から製造強国への高度化には解決すべき問題が数多く存在すると指摘した。

 さらに、質の観点から見た場合、中国製造業は「規模こそ大きいが、質は伴っていない」とし、製造業の輸出は世界最大規模ではあるが質は低く、付加価値も低い製品ばかりであると指摘した。

 続けて、世界の中国製品に対する評価は「安かろう、悪かろう」であるとし、このイメージを打開するためにはブランドの確立が必要だとし、そのためには中国製品の品質を高める必要があると指摘。また、品質を高めるためには質の高い生産管理が必要であり、製品の設計やアフターサービスも充実させる必要がると指摘した。

 記事は、中国製品の品質が向上しつつあるのは事実としながらも、中国製造業が本当の意味で世界的な競争力を得るためにはさらなる品質の向上が必要であり、それを実現するためにはまだまだ長い道のりを歩む必要があることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)