少し気の強い江戸のからくり人形師の娘・ひさを演じる吉本実憂

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NHK Eテレでは、11月27日(月)〜30日(木)に「ロボコン30年記念ドラマ Rの法則スペシャル『大江戸ロボコン』」(夜6:55-7:25)を放送する。

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同作は、「Rの法則」(毎週月〜木曜夜6:55-7:25)と「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテス2017」がコラボレーションした時代劇。“高専ロボコン”出場を目指す高専生・将也(岸優太)が、ある日突然「天保の改革」中の江戸時代にタイムスリップしてしまう。

からくり人形師の源蔵(和田聰宏)とその娘のひさ(吉本実憂)の元へ転がり込んだ将也は、江戸の「からくり人形大試合」に出場することになるが、とある陰謀に巻き込まれていく。今回、将也を度々叱りながらサポートするひさ役の吉本にインタビューを行い、見どころなどを聞いた。

■ 今までで1番、アドリブを楽しめた

――今作は突き抜けたコメディーですが、撮影をしてみて、ほかの現場との違いなどは感じましたか?

将也とけんかするシーンでは、現場でいかに台本にはないアドリブを入れていこうか考えていました。あとは、物を投げながらしゃべるシーンではちょっと一工夫入れてみたり、いろいろなことを試せたのが楽しかったです。

今までやったドラマの中で、1番アドリブを楽しめました。

それと、同じからくり人形師としてひさの父や将也たちと対立する面堂磨郎左衛門を演じている村上新悟さんが、せりふのアドリブも、変な動きも入れてきて(笑)。それがすごく面白くて笑わないようにするのが大変でした。

――自分の中で会心の出来になったアドリブはありましたか?

それを自分で言うの恥ずかしいですね(笑)。うーん…将也との出会いのシーンですかね。自分の家に勝手にいる将也を泥棒と勘違いしてけんかをしている時に「スケベか!」って言うせりふがあって、その後アドリブで「お化けか!」ってツッコんだところです。

――将也にもきつく当たる気の強い女の子を演じてみて、どうでしたか?

台本を読んだ第一印象は「江戸っ子っぽいな」でした。その台本をかわいらしく読むのか、気の強い感じにするのか、その間にするとしてもどれくらいの割り合いにするのかっていうことをすごく迷って、シーンによって使い分けようと決めたんです。

将也に対しては、言葉を強く言うよりビシバシたたくシーンが多かったので、容赦なくたたくのがちょっと怖かったです。岸さんは「全然大丈夫」って言ってくれるんですけど…。本番の時は、思いっきりたたきました。

――岸さんと一緒のシーンが多かったと思いますが、2人のシーンで演技の相談をすることもあったんですか?

そうですね。ちょこちょこ相談しながら演技をしていました。一緒に喜ぶシーンでは、岸さんが「ハイタッチをしたい」と提案してくれたんですけど、ひさが時代的にハイタッチを知らないかもしれないなんていうことをリハーサルから相談していました。

その話し合いが特に印象的だったので、最終的にどんなシーンになったのか楽しみにしていてください。

――共演して印象が変わった部分もありましたか?

とにかく真っすぐな人という印象で、変わらなかったです。顔合わせの時に、「とにかく頑張ります!」というその一言しか言わなかったんです。だからその時は、それだけ!? って思ったりもしたんですけど(笑)。

「とにかく頑張る」ということを最後まで一生懸命やっていたので、今になって、その言葉がぐっと来ました。

――村上さんもインパクトのあるキャラクターですが、普段の印象とはギャップがありましたか?

番組のナレーションで声を聞くことは多くて、以前までの声だけのイメージでは、クールでしっかりしている感じだったんです。でも、本読みでお会いした時にガラッとそのイメージが変わりました。

いい声なことは確かなんですが、いい声だからこそあの役というかキャラクターがすごくぶっ飛びすぎていて、最初はよく分からなかったです。

現場に入ってメークを見たら、白塗りなんです。磨郎左衛門の弟子の人たちは、磨郎左衛門に仕えているくノ一のまつ(矢島舞美)さん含めみんなメッシュが1本入っているんですが、その髪形がチームに合っていました。団体芸みたいで皆さん本当に面白かったです。

――磨郎左衛門に恋愛感情を持っているまつさんから、ひさは敵意を向けられている役柄でしたが、女性同士のバトルはいかがでしたか?

ひさは、からくりと自分の父と将也のことばかり考えているので、あまり直接まつさんに敵意を向けられているとは感じていないんですよ。

矢島さんは、リハーサルの時からアクションも完璧で、眼力が強くてキリッとしていてすっごく格好いいんです! 作品の中では笑顔を出すことがあまりないんですけど、お昼を一緒に食べた時は、笑顔がかわいくて、そのギャップがもっと見たいなと思いました。

私自身はすごくまつさんが好きなので、皆さんも格好いいまつさんに注目してください。

■ ロボット同士の直接対決が楽しみ!

――ロボコンについても伺います。ロボコン応援団のリーダーとして、12月3日(日)の「第30回高専ロボコン全国大会 大江戸ロボット忍法帳」(昼3:05-5:00、NHK総合)の生放送にもご出演されるとのことですが、今回の大会の注目ポイントはどんなところですか?

今回の大会は、直接ロボット同士がぶつかって戦う対決なので、相手によってロボットの戦法が変わったりするんです。だから、どういうアイデアが出るのかということが楽しみです。

私は九州の地区予選大会の応援にも行って、いろんなお話を聞いたのでワクワクしています。人間じゃできないような動きをするロボットたちを、人間が作っているということが、私はすごく好きです。

――大会の、若い世代の出場者の頑張りを見て、どう思いましたか?

取材に行かせてもらった時に、みんなロボコンだけじゃなくて、勉強もしなければいけないから、放課後に夜中まで残って作ったりするという話を聞いたんです。そんな汗と涙の結晶なんだなと思いました。昨年の高専ロボコンでもいろんな涙を見たので、今年はさらに応援したいという気持ちが増しています。

あと、高専のロボコンって、デザインが面白いところが多いような気がするんです。遊び心があったりするロボットも多いので、私の同世代の方々も「このロボット好き!」っていうものを見つけてもらえたらうれしいなと思います。

――現代のロボコンと、江戸のからくりを見て何か感じたことはありましたか?

今の方がちゃんとした道具がそろっていて、部品もしっかりしていて、リモコンもあって、画期的な印象ですが、江戸のからくりも現代のロボットも人間が心を込めて作っていることに変わりはないんだなということが分かりました。

ひさと源蔵の家のセットの中には、いろんなからくりや、竹細工や道具が並んでいて、木がいっぱいあったんですよ。現代はアルミやステンレスなどの金属が多いんですけど、江戸は木材が中心でしたね。

■ 撮影期間で、ちょっとおしとやかに?

――舞台が江戸ということで、着物の所作の勉強などもしたんですか?

所作や歩き方は先生に教えてもらいました。和服はすごく好きなので、着られてうれしいです。普段は着やすい服を選ぶことが多いので、お着物は少し窮屈に感じることもあるんですが、その窮屈さがいいなと思います。

歩くことも難しいんですが、最近はだいぶ慣れてきました。撮影期間の中でちょっとだけおしとやかに歩けるようになったんじゃないでしょうか(笑)。

――所作で難しかったのはどんなところでしたか?

将也に着付けをしてあげるシーンですね。将也のテンションが上がっていて、うろちょろ動いている中で帯を結ぶのがなかなか難しかったです。

――最後に、ひさの注目ポイントを教えてください。

ひさがからくり人形を作ったり、直している姿を見てほしいなと思っています。ひさは、からくり人形を触ったり、直すことが好きな子で、からくり人形を作っているおとっつぁんの背中もすごく好きなんです。

ひさがからくり人形に対してすごく楽しんで向き合っていることが伝わればいいなと思って、特に気合いを入れて演じているので、見ていただきたいです。(ザテレビジョン)