人が精神を病んだり、アルコールに溺れるのは、◯◯がないからである

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

人は居場所がないと感じると精神を病んだり、アルコールに溺れたりする。

 犯罪者、精神病者、アルコール依存症、性的倒錯者、自殺する人――。一見すると、それぞれにまったく違った問題を抱えているように見える人たち。しかし、アドラーは彼らの問題の根は一つだ、と喝破しました。それこそが「共同体感覚」の低さ。相手よりも自分のことを優先するがゆえに、相手から支援されているという実感を持てず、社会的に孤立する。居場所がない、と感じてしまい、その補償行動として、それぞれの問題行動を起こす、と定義をしたのです。そして、アドラーはこう言い切りました。「共同体感覚があり発展されれば、すべての困難から解放される」と。

 犯罪者は社会を欺き、警察を愚弄することで優越感を得ます。それは、共同体感覚の低さゆえに起きる社会での居場所のなさを埋めるための行動となります。精神病者は周囲から哀れに思われ、「病気だからできなくて仕方がない」と免罪符をもらい、「病気でなければできるのに」と言い訳を手にすることができます。それは共同体感覚の低さゆえの居場所のなさを埋めてくれるでしょう。

 このように、様々な問題行動は、本来であれば共同体感覚を高めることによりごく自然に手にすることができるはずの「社会での居場所」を手にすることができない人たちによる必死の挽回行動なのです。しかし、これらにより彼らが手にするのは「本当の」居場所ではありません。そのため必ず行き詰まってしまうのです。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。