「生きづらさ」を抱える全てのひとに向けた福祉番組『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月〜木曜20:00)。11月22日(水)は、「食い物にされる“福祉”〜障害者の大量解雇問題を追う〜」を放送する。

今年8月、ある福祉事業所が突然閉鎖され、働いていた154人の障害者が一斉に解雇された。仕事を失い、働く誇りも奪われた障害者からは、不安と怒りの声が上がっている。

閉鎖されたのは「就労継続支援A型」という形態の福祉事業所。一般企業での就労が難しい障害者であっても、雇用契約を結び、職員のサポートを受けながら、最低賃金が保証される福祉サービスだ。2006年に創設され、株式会社の参入を認めたことにより、事業所数は現在3455カ所と、当初の20倍以上に急増。中には、国から支給される給付費目当てに運営する「“福祉”を食い物にする事業所」があると関係者は指摘してきた。

今年4月、厚生労働省は規制強化に乗り出した。一方で、A型事業所の現場では、「厳しすぎる」「悪意のない事業所までも閉鎖に追い込まれるのではないか」との懸念が広がっている。

番組では、制度の枠組みや一部の事業者に翻弄(ほんろう)される障害者たちの姿を通して、“福祉”とは何なのか、考える。