残り2節で2位以内を争う3位の沼津(左)、2位・栃木(中)、1位・秋田(右)。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 J3リーグは11月19日までに32節を消化し、J2昇格圏内の2位以内を争うチームはいよいよ3チームに絞られた。しかし、その3チームの顔ぶれを見ると、2位以内に入っても昇格が叶わないという現実に向き合わなければならないチームもある。32節終了時で1位の秋田と3位の沼津だ。
 
 この2クラブは今季、J2クラブライセンスの取得見込みが立たないため申請を行なっておらず、仮に今季を2位以内で終えてもJ2への昇格の可能性がないことを承知でシーズンを戦ってきた。したがって、両チームがワンツーフィニッシュとなればリーグ規約により、今季のJ2昇格及びJ3降格クラブはなくなるというわけである。
 
 直近32節の戦いをまず振り返ると、前節終了時で首位に立っていた栃木は、最下位の鳥取を相手に痛恨のドローゲームを演じ、2位に後退。代わって首位に浮上したのは、福島に2-1で勝利した秋田で、栃木と勝点で並び得失差で2点上回った。さらに、3位の沼津も琉球を相手に1-0と手堅く勝点3をゲット。栃木に勝点差1で迫り、残り2節で3チームが勝点差1以内にひしめき合うという大激戦となっている。
 
 そして、3チームのラスト2試合の対戦カードは以下の通り。最終節では、栃木と沼津の直接対決があり、大きな注目を集めそうだ。
 
33節(11月26日)
栃木×長野(栃木グ/13:00)
藤枝×秋田(藤枝サ/13:00)
北九州×沼津(ミクスタ/14:00)
 
34節(12月3日)
沼津×栃木(愛鷹/13:00)
鳥取×秋田(とりスタ/13:00)
 
 また、このJ3終盤戦の戦いを注視するのは、J3当該チームのサポーターだけではないだろう。すでにシーズンを終えたJ2リーグで、J3降格圏の21・22位で終えた2クラブのファン・サポーターもこの展開を、固唾を呑んで見守っているはずだ。
 
 すでに秋田と沼津のどちらかがJ3の2位以内で終えることが決まっているため、J2で21位の熊本のJ2残留が決まっている。この結果を受けて、熊本もクラブ公式サイトで声明を発表。
「(中略)J3リーグからの昇格条件に満たすクラブ数の関係で、ロアッソ熊本は来シーズンもJ2リーグで戦えることになりました。ご支援、ご声援いただいた皆様には、今シーズンの結果は大変申し訳なく思っており、この責任は重く受け止めております」といった言葉でシーズンを締めくくっている。
 
 さらに、J2最下位に終わった群馬の残留・降格だが、秋田と沼津が1・2位を占めれば残留が決定。同じ北関東の栃木が2位以内に食い込めば、群馬の降格が決まる。波乱の幕切れとなったJ2最終節と同様、J3も最後まで目の離せない展開となりそうだ。