国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」はブルックス・ケプカ(米国)が2位に9打差をつける圧勝で、同大会史上5人目の連覇を達成。今季、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のコースセッティング・アドバイザーを務め、この大会にはインターネット中継の解説者としてケプカのプレーを見た田島創志は「改めて、強いですね」とうなった。
【関連】松山英樹、エース達成にこの笑顔
・際立ったケプカの強さ、田島が考える世界との差
初日から首位に立つと、3日目にドライバーを使わず3ウッドのみで“64”をマーク。独走態勢に入ると最終日もまったく危なげないプレーで逃げ切ったケプカ。田島は「スイングスピードはもちろんですが、アイアンのボールの高さとスピン量もすごい。ラフからもボールが止められてましたね」と世界基準のパワーを賞賛。そして、「ピン位置は厳しかったですが、その中でもちゃんとピンを狙ってくる。そういったことは、アメリカの選手のほうが慣れていましたね」。そのパワーとテクニックを活かした“攻めの姿勢”を高く評価していた。
「今回は厳しいピン位置に対して、ケプカ選手のボールを止める力が際立ちましたね。一方、日本ツアーの選手たちはグリーンセンターを狙うことが多かった。ここが1つの差かなとは思います。厳しいピンポジションでも、攻めることに慣れていくことが選手たちには必要ではないかと思います」と田島。世界を相手にする上では、厳しくとも攻める勇気と技量が必要なようだ。
その中で、スイング改造中でありながら5位の好成績を収めた松山英樹には、「日本のトーナメントで自分がどういうプレーをしないといけないかが分かっているのは、さすがだなと思います」と感服。決して万全の状態ではない中で、最終日は攻めのゴルフを披露。その中で3番(パー3)のホールインワンも生まれた。「ちょうど中継がそのホールからで、はじまっていきなりだったので思わず変な声を出してしまいました(笑)本当に驚かされました。最終日にああして大会を盛り上げられるのは本当にすごいこと」。結果として首位と10打差がついたが、ホストプロとしての役割はきっちりと果たした。
松山はこれが生涯3度目(公式戦では初)のホールインワン。なお余談だが、田島は「14〜15回ある」という。比べると松山の回数がかなり低いように感じるが、「ホールインワンっていうのは“事故”みたいなものでもあるんですよ。本当にショットの上手い選手はそんなに回数はないと思いますよ。英樹の場合はピンにかぶって当たっちゃうことのことのほうが多いではないでしょうか(笑)」。プロの感覚は一般ゴルファーとは、やはり違うようだ。
・賞金王レース参加者たちはお疲れ気味!?
この試合では賞金ランク首位の小平智が2日目に体調不良で棄権。同ランク2位の宮里優作も風邪の影響から予選ラウンドで力を発揮できず、結局19位タイに終わった。同ランク3位のチャン・キム(米国)も腰痛と戦っており、27位タイと振るわなかった。「9月からの連戦でどの選手も疲労はピークでしょうね」と田島。秋口の高額賞金の続くトーナメントで休むわけにもいかず、今年は南国・宮崎も思いのほか寒かった上に、今季は沖縄から静岡・御殿場への寒暖差が激しい地に移動があったりと、例年以上に選手たちは厳しい体調管理を迫られている。
「風邪を引いて体調が治らなかったり、どこか身体を痛めたり。(賞金ランク4位の池田)勇太も万全な状態ではないでしょう。10週連続で出ている選手も多いですからね、改めて過酷だなと」(田島)
そんな熾烈を極める男子ツアーも残り2試合。今週の「カシオワールドオープン」ではシード権争いに終止符が打たれる。さらに、優勝賞金4,000万円が賞金王の行方を大きく左右する。いよいよ佳境に入った男子ツアーから、目が離せない。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

ダンロップフェニックスの最終結果
ブルックス・ケプカ、2位に9打差の“タイガー超え”で連覇!
松山英樹、試合で初のエース達成!次ホールでは「フワフワする感じ」を初体験
宮里優作 賞金王争いは「ガス欠気味」!? 【国内男子賞金ランキング】
【WITB】古巣・ナイキは3Iのみ ブルックス・ケプカの苦手はミズノでカバー