1998年ウィンブルドンの覇者ノボトナがガンで死去

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1998年「ウィンブルドン」の覇者、ヤナ・ノボトナ(チェコ)が19日に長年のがん闘病の末死去したとWTAが発表した。49歳だった。

1993年と1997年の二度にわたり「ウィンブルドン」決勝で敗れたノボトナは、1998年に優勝を果たす。これが唯一のグランドスラムタイトルとなった。1991年の「全豪オープン」でも準優勝に終わっている。

シュテフィ・グラフ(ドイツ)に敗れた1993年の「ウィンブルドン」決勝では、ノボトナにとって最も苦い試合となった。第3セットをリードして優位に試合を進めながら勝利を逃した彼女は、表彰式では感情を抑えきれず、ケント公爵夫人キャサリン殿下の肩にもたれて泣き崩れ、観衆の心を打った。

WTAのスティーブ・サイモンCEOは、「ヤナを知る機会があったすべての人にとって、彼女はコートの内外で印象的な人でした。今後も、彼女の功績がWTAの歴史の中で輝きを失うことはないでしょう。彼女のご家族に哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りします」と追悼している。

ノボトナは14年に及ぶキャリアの中で、シングルスで通算24勝をあげ、1997年にはキャリア最高となるシングルス世界ランクキング2位になった。グランドスラムのシングルスタイトルは1998年の「ウィンブルドン」の1つだけだが、グランドスラム通算でダブルス12勝と混合ダブルス4勝を挙げており、ダブルスでは世界ランキング1位になっている。

1998年「ソウル・オリンピック」、1996年の「アトランタ・オリンピック」で計3つのメダルを獲得したほか、チェコスロバキア代表として1988年の国別対抗戦「フェドカップ」優勝に貢献した。2005年には国際テニス殿堂入りをしている。

1999年の引退後は解説者やコーチを務め、2010年に居住していたフロリダから、故郷のブルノに戻っていた。

2年前のインタビューで「今のわたしがあるのはテニスのおかげです。テニスなしの1日なんて考えられません」と語っていた。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は1998年「ウィンブルドン」優勝時のノボトナ
(AP Photo/Dave Caulkin)