1999年3月と2010年7月に撮影されたヤナ・ノボトナさん(2017年11月21日作成)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)元女王のヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)さんが19日、がんのため49歳で死去したことを受け、テニス界に悲しみが広がっている。

 ノボトナさんは1998年のウィンブルドンで、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)とマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏を破って勝ち上がると、決勝ではフランスのナタリー・トージア(Nathalie Tauziat)氏を倒して優勝を飾った。

 女子テニス協会(WTA)の声明によると、母国チェコで家族に見守られながら息を引き取ったというノボトナさんは、1998年大会のほかにウィンブルドンでは1993年と1997年にも決勝に勝ち進んだが、いずれもシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏とヒンギス氏の前に涙をのんだ。

 中でも最終セット4-1とリードしながら優勝を逃した1993年大会決勝の表彰式で、悲しみに暮れるノボトナさんがケント侯爵夫人(Duchess of Kent)に慰められる場面は、記憶に残るウィンブルドンの瞬間として今も人々の心に焼き付いている。

 また、ノボトナさんは1991年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)でもシングルス準優勝に輝いただけでなく、四大大会(グランドスラム)の舞台では女子ダブルスで通算12回、混合ダブルスでは同4回にわたり栄冠に輝いた。

 現役時代はヘッドバンドをトレードマークに、WTAツアーでシングルス通算24勝、ダブルス同76勝を記録したノボトナさんの訃報には、チェコ出身で米国のマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏をはじめとした元選手だけでなく、現役プレーヤーからも悲しみの声が上がっている。

■「永遠のチャンピオン」

 グランドスラムのシングルスで通算18勝、女子・混合ダブルスで計41勝を挙げたナブラチロワ氏は「ヤナ・ノボトナさんの訃報にテニス界は悲しみに暮れている…。ショックで言葉にならない。ヤナは私にとって真の友人であり、素晴らしい女性だった」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 また、グランドスラムのシングルスで通算18勝を誇るクリス・エバート(Chris Evert)氏は「テニス界にとって悲しい損失。そして、彼女と深い友情で結ばれた私たちにとっては、計り知れない喪失だ。誠実で人々から尊敬された女性だった」とツイート。

 さらに、2016年に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)のファイナリストで元世界ランキング1位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)も「ヤナ・ノボトナさんのことを耳にし、非常に悲しく思う。彼女は私にとって永遠のチャンピオン。RIP(安らかに眠れ)」と追悼した。

 同じくチェコ出身で2015年の全仏オープンテニス(French Open 2015)で準優勝に輝いたルーシー・サファロバ(Lucie Safarova)は、1998年のウィンブルドンを制したノボトナさんがトロフィーを掲げる写真をインスタグラム(Instagram)に投稿し、「まだショックから立ち直れない…。あなたは、これからも最高の伝説的選手、そして素晴らしい一人間として、私たちの心に残り続けるでしょう」とつづった。

 シングルスで自己最高2位に到達したノボトナさんは、チェコスロバキア代表として1988年の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)を制しただけでなく、五輪の舞台ではダブルス種目で2つの銀メダル、シングルスでも1996年のアトランタ五輪で銅メダルを獲得。引退後の2005年には国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りを果たした。
【翻訳編集】AFPBB News