昭和電工の大分コンビナートのエチレンプラント

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 石油化学工業協会が16日発表した10月の国内エチレン生産は、前年同月比5・1%増の54万6000トンで8カ月連続のプラスだった。10月は定期修理プラントはなかった。1基が設備改造で停止していたが、他プラントの高稼働で補った。

 国内エチレン製造設備の平均稼働率は97・8%で、損益分岐点の目安となる90%を47カ月連続で上回った。石化協の淡輪敏会長(三井化学社長)は同日の記者会見で「誘導品のポリエチレン、ポリプロピレンの需要は底堅く、海外市況高も継続しており輸入品代替の出荷が堅調に推移している」と述べた。

 主要4樹脂のうちポリプロピレン生産が落ち込んだ。日本ポリプロの鹿島工場で起きた一部設備のトラブルが響いた。淡輪会長は「国内需給が逼迫(ひっぱく)している中でそういうことが起きているので、どう調整するかがこれからの動きだ」と状況を見守る考えを示した。