iPhoneXのバッテリーは次世代タイプのL字型(iFixit提供)

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 TDKは次世代型リチウムイオン二次電池の量産に向け、2018―20年度の3年間に累計1000億円程度の設備投資を実施する。現在はスマートフォン向けの小型の長方形電池が主体だが、電動2輪車や新型スマホに使われる中型の電池やL型リチウムイオンポリマー電池を開発する。20年度にはリチウムイオン二次電池を含むフィルム応用製品事業の売上高を16年度比6割増の約4000億円に引き上げる。

 電動2輪車や電動スクーター向け中型電池は国内拠点で開発・生産を行う予定。電子たばこ向けに、小型の円筒状や棒型なども開発する。子会社の香港アンプレックステクノロジー(ATL)の中国の工場で生産する。

 スマホ向けの次世代型のL字形電池はすでに試作が済んでおり、今後3年間で量産に向けて生産体制の構築を進める。L字形は米アップルなどが最上位機種「iPhone(アイフォーン)X(テン)」で二つの電池を組み合わせることで実現している。今後はさらなる小型化などが求められると予想される。

 TDKは20年度をめどにセンサー事業を中心にした事業構造に転換する計画だが、足元ではスマホ向けの二次電池を含むフィルム応用製品が利益の8割を超える。

 二次電池の割合はスマホ向けが75%、パソコンなどが20%、そのほか産業機器向けが5%とスマホの依存度が高い。20年度までに他の分野で電池を拡販し、事業の安定化を図る。