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糖質・AGE・古い油…健康を害する3大要素をすべて兼ね備えた食品がある。それは、医者が「悪魔の食べ物」と呼ぶポテトチップスだった。では、ポテトチップスの一体何が危険なのだろうか? 20万人以上の臨床経験と、生化学×最新医療データ×統計データから、医学的エビデンスに基づいた本当に正しい食事法をまとめた牧田善二氏の新刊『医者が教える食事術 最強の教科書』から、内容の一部を特別公開する。

健康を害する3大要素をすべて含んだ危険な食品

 私たちが健康を害する理由はいくつか考えられます。そこには、化学物質や排気ガス、ストレスなど現代社会ならではの要素も間違いなく含まれます。

 一方で、食べ物に関して私がとくに指摘したいのは、以下の3つです。

(1)糖質の過剰摂取
(2)AGEを増やす食品
(3)変性した脂質

 詳しくは新刊『医者が教える食事術 最強の教科書』をご一読いただきたいのですが、(1)の糖質の過剰摂取については、この連載でもいろいろとご紹介してきました。なお、糖質には芋類も含まれます。芋類は野菜と捉えずに炭水化物と認識することが重要です。

 (2)のAGEとは、老化の真犯人とも言われる悪性物質で、高温調理によって食品中に増えることがわかっています。(3)の変性した脂質は、古くなった油つまり、調理して時間が経った食べ物に多く見られます。詳しくは第16回をご覧ください。

 では、これらの条件をすべて満たす食べ物はなんでしょう。そう、ポテトチップスです。ポテトチップスは悪魔の食べ物と言えます。

ポテトチップスは悪魔の食べ物
――悪性のすべてを兼ね備えた最悪の食品

 最近、ポテトチップスなどのスナック菓子に「ノンフライ」をうたうものが多くなっていることに、あなたは気づいているでしょうか。

 これは、「こんなものをつくっていてはまずい」と早くからわかっていたメーカーが、ようやく自主規制を始めたからだと、私は推測しています。

 実は、ポテトチップスには「アクリルアミド」という発がん性の高い物質が大量に含まれています。アクリルアミドはAGEの1つです。

 もともとアクリルアミドは工業用に広く使われていた物質で、がんや繁殖障害を起こすことが知られていました。そのため、あくまで「公害問題」として実態を調査していたスウェーデンで、食品中にもアクリルアミドが存在することが偶然にわかったのです。

 このことは世界中に衝撃を与え、日本でも厚生労働省や農林水産省を中心に本格的な研究が開始されました。

 その結果、とくに、120度くらいの高温で加熱した炭水化物(イモ類や小麦粉、米粉など)に大量に含まれることがわかりました。つまり、ポテトチップスやドーナツ、油で揚げたスナック菓子などには、アクリルアミドがいっぱい入っているということです。

 こうした調査結果が出た段階で、スナック菓子のメーカーは相当な衝撃を受けたことでしょう。そして、「ノンフライ化」が静かに進められたのだと、私は考えています。

 しかし、そういう一連の出来事を一般の消費者の多くはいまも知らずに、高温の油で揚げたポテトチップスを喜んで食べているのです。

 アクリルアミドだけでなく、AGEの害から体を守るためにも、こうした食品を口にするのは避けましょう。

(この原稿は書籍『医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』から一部を抜粋・加筆して掲載しています)