手首などにできる痛みのないコブをガングリオンといいます。放置しておいていいの? 悪性になるの? など、ガングリオンについてまとめました。

若い女性にできやすく、女性の発症率は男性の3倍

いつからあるかわからないけれど、気づいたら手首や足首にコブができていたことありませんか? ぽこっとしたでっぱりがある以外は、特に痛みや違和感もない場合。もしかするとガングリオンという腫瘤かもしれません。

ガングリオンは、子供や若い女性にできやすいとされています。女性は男性の3倍の発生率という情報も。ぶつけて腫れたりしているわけではないのに、コブができるのが特徴です。大きさは、米粒サイズから大豆、ピンポン球などさまざまで、コブの硬さも人によって異なります。

手首・足首以外にも

ガングリオンは手首や指の付け根のほか、足首やひざといった関節のまわりにできやすいもの。そのほかにも体のいたるところにでき、骨や筋肉、神経にできるガングリオンもあります。発生の原因はわかっておらず、手をよく使うからできるというわけではありませんが、手を使いすぎるとできていたガングリオンが大きくなるというケースも報告されています。

ガングリオンは悪性の腫瘍になることはない

ガングリオンは腫瘍ではなく、ゼリー状の粘液が袋に溜まっているもので悪性ではなく、悪性の腫瘍になることもないと言われています。自然治癒することも多く、ガングリオンの袋になんらかの理由で小さな穴が開き、内容物が排出されることで消滅。気づいたらなくなっていたということも多くあります。そのため、基本的には大きな心配はいりません。

検査で中身が黄色いゼリー状であればガングリオンと診断

基本的に症状がなければ放置してもよいのですが、次第に大きくなる、痛みがある、しびれを感じる場合は、整形外科を受診してください。診断は、ガングリオンに注射針を刺して内容物を吸引し、黄色いゼリー状のものであればガングリオンと診断されます。外側からガングリオンが確認できない場合には、超音波エコー検査やMRI検査を行うこともあります。

治療は注射器で内容物を抽出するのが主流

ガングリオンと診断されれば、内容物を吸引して排出し、小さくすることが可能。また、ガングリオンに圧を加えて押しつぶす治療法もあります。治療をし始めると次第に小さくなり、自然と消えることも多々有ります。8割くらいのケースが、こうした治療により治癒するそう。
よほどのことがない限り、外科手術で摘出することはありませんが、何度も再発を繰り返したり、ひどい痛みがある場合は、手術を行うケースも。しかし、ガングリオンの内容物を包んでいる袋の根元から除去しないと再発することがあるので、医師の技術力も必要です。また、傷跡が残る場合もありますので、医師とよく相談して治療方法を決めましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと