その高い技術力もさることながら、絶え間ない献身性も魅力のチャナティップ。そのスピーディーなプレースタイルは堅守速攻型のレスターにもマッチするはずだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 衝撃的な移籍の噂が舞い込んできた。J1の北海道コンサドーレ札幌に所属するタイ代表FWのチャナティップ・ソンクラシンが、プレミアリーグのレスターに加入する可能性が浮上しているというのだ。米スポーツチャンネル『Fox Sports』のアジア版が報じている。
 
 チャナティップは、今年7月にタイ名門ムアントン・ユナイテッドから札幌にレンタル移籍を果たすと、徐々にチームにフィットし、J1で17試合・2得点という結果を残して主力級の選手へと成長を遂げた。
 
 そんな「タイのメッシ」ことチャナティップについて、事あるごとに企画を組んできた同メディアは、11月18日に札幌がJ1残留を決めた際には、「チャナティップとコンサドーレのJ1での冒険は続く」と綴っていたが、どうやら事態は変わったようである。
 
 アジア・サッカーのあらゆる情報をも網羅する『Fox Sports』は、国外リーグでもやれるだけのパフォーマンスを見せているチャナティップに対して、レスターの会長で、タイ人実業家のヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏が「獲得に興味を示している」と報告した。
 
 その移籍に際しては大きい障壁が立ちはだかる。英国内務省の労働ビザ取得の審査の高いハードルを越えなければならないのだ。
 
 ただ、タイ代表で押しも押されぬ主軸として君臨するチャナティップは、審査基準となる過去2年間のうちのFIFAが認めた国際Aマッチにおける出場率75%を満たしているため、許可が下りる可能性は十分にある。
 
 過去にタイ人プレーヤーがプレミアリーグに挑戦した前例がないわけではない。2007年には当時、マンチェスター・シティのオーナーを務めていた元タイ首相のタクシン・チナワット氏の呼びかけで、スリー・スカ、ティーラシン・デーンダー、キアットプラウット・サーイウェーウがプレミアリーグのクラブの門を叩いた。
 
 しかし、2008年にタクシン氏がマンチェスター・Cの保有権を現在のオーナーグループである『アブダビ・ユナイテッド』に売却。クラブがオイルマネーを資本としたため、拠り所を失った3人はいずれも、トップチームでプレーする機会を得ることなくクラブを去っている。
 
 日進月歩で成長を続けるタイ・サッカー界の象徴的存在となっているチャナティップ。はたして彼は、プレミアリーグの舞台に立てるのだろうか――。

 2015-16シーズンに奇跡のプレミア制覇を果たしたレスターには、日本代表FWの岡崎慎司も所属するだけに共演が実現するかにも注目したい。