19日、韓国・ハンギョレ新聞によると、韓国南東部で発生した地震により築数年にもかかわらず壁に亀裂が生じたり傾いたりしたマンションが見つかるなど、手抜き工事への疑惑と不安が高まっている。写真は韓国。

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2017年11月19日、韓国・ハンギョレ新聞によると、韓国南東部で発生した地震により築数年にもかかわらず壁に亀裂が生じたり傾いたりしたマンションが見つかるなど、手抜き工事への疑惑と不安が高まっている。

15日にマグニチュード5.4の地震が起こった浦項(ポハン)市では、「耐震設計1級」と認定されている21階建てマンションの外壁の至る所に「X型」のひびが入った。このマンションは建ってからまだわずか3年、住民からは「手抜き工事の可能性が大きい」との指摘や不安の声が相次いでいるそうだ。しかし市の関係者は「施設安全公団で肉眼による検査を行ったところ、『安全』という結果が出た」と明らかにし、さらに「住民らの要請がなければ、別途安全検査をしない計画」としている。

また、1階部分がピロティ形式の同市内のワンルームマンション(2011年竣工、4階建て)では、地震直後に建物を支える柱3本が崩れてしまった。現在は鉄製の部品12個で応急処置を施し何とか崩壊を防いでいる状態という。オーナーのチェさんは「今年4月に手に入れた建物なので施工過程についてはよく分からない。肉眼検査をした専門家からは手抜き工事の可能性が高いと言われた」と話している。

手抜き工事が地震の被害を増大した可能性が提起されるや、「設計と施工過程における安全の専門家の参加が広まらなければ」という主張が出ているという。檀国大学建築工学科のチョン・ラン教授は「建築会社は建物の柱を設計する構造設計については教育を受けていない。構造設計に関しては構造技術士の役割が必ず保障されなければならない」と指摘、韓国国土交通部建築政策課のナム・ヨンウ課長も「6階以上の建物は構造技術士に検討してもらうが、5階以下は建築士の責任下で構造設計をするようになっており、相対的に専門性が落ちる」と話している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「これは大変。耐震設計1級っていうけど基準は何?」「誰もこんな物件を買いたいと思わないよ」など不安の声が続出している。

また建設会社に対し「韓国にちゃんとした建設会社はないの?」「手抜き工事で荒稼ぎしたのだろう」、市や国に対し「肉眼検査で安全?。公務員のレベルが低過ぎる」「この国の行政・運営はいつもこう。管理監督する人のマインドがしっかりしていないから」など非難コメントも爆発寸前だという。

さらに「耐震設計1級かもしれないけど、コンクリートはきちんとしたものを使ったのか?」「そもそも韓国に自信を持って『耐震設計1級』と言える技術者は何人いるかな?」など疑う声も上がっている。(翻訳・編集/松村)