錦織圭、ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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自らも故障から復活、離脱中のライバルたちにエール「全豪に出場してもらいたい」

 男子テニス世界ランク22位の錦織圭(日清食品)は右手首の故障で後半戦を欠場。来季開幕戦のブリスベン国際(12月31日開幕)の復帰へ向け、リハビリを進めている。そんな中、今季はグランドスラム2冠で復活を果たした同2位のロジャー・フェデラー(スイス)は「ケイたちがツアーに復活する方法を見い出せることを願っている」と激励し、離脱中のライバルに向け「全豪に出場してもらいたい。伝説的な復活になる」とエールを送っている。ATPツアー公式サイトが報じている。

 ATPツアーファイナル準決勝で同8位ダビド・ゴフィン(ベルギー)に逆転負けを喫したフェデラー。しかし、故障続きで後半戦に休養せざるを得なかった昨季からのV字回復に手応えを感じていた。

「力強くシーズンを締めくくることができて、とても安心している。色々なこともあったが、それも過去の話。自分は復活できることが分かったのはいいこと。自信が戻ったよ。去年のことを考えれば、今年はパーフェクトだ」

 記事では復活の1年をこう振り返った。昨季は左膝の手術、持病の腰痛の影響で無冠に終わったマエストロは限界説も囁かれていたが、今季はグランドスラム2冠を含む、7度のツアー優勝を達成。36歳のベテランは全盛期を彷彿させる強さを見せつけた。

 世界ランク1位の好敵手ラファエル・ナダル(スペイン)とともに復活のシーズンを過ごす一方、他のライバルは苦しみのシーズンを過ごした。

マレー、ジョコら強敵が復活間近「僕やラファのようにいい効果もたらしても驚かない」

 アンディ・マレー(英国)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、スタン・ワウリンカ(スイス)ら、強敵は故障により今季途中から離脱を余儀なくされた。

「我々はみんな休養しなければいけない。僕は去年、休養を(自発的に)選んだわけではなかった。時に、みんな天才だと僕のことを考えるみたいだけれど、ね。休養し、帰ってきて、調子を戻す。それが復活の方法というわけではないけどね」

 昨年は古傷の痛みからやむを得ず、治療を選択したというフェデラー。リハビリを経て、復活する道のりは容易ではないと誰よりも知るグランドスラム優勝19回のレジェンドだが、ライバルの復活には太鼓判を押している。

「スタン、アンディ、ノバクのようにグランドスラム優勝経験者で、究極的に高いランキングを維持してきた選手は間違いなく、偉大さを証明すると予想している。僕やラファが上手くいったように、彼らにも(休養が)いい効果をもたらしたとしても僕は驚かない」

 こう話した上で、右手首の故障で戦線離脱している錦織らにもエールを送っている。

「みんなにとって伝説的な復活になる」…錦織ら離脱者の全豪オープン勢揃いを希望

「ケイ、そして、トマシュ、ミロシュもツアーに復帰できる方策を見い出してもらいたいと願っているよ。オーストラリアに出場してもらいたいんだ。なぜなら、みんなにとって本当に伝説的な復活になるだろうからね」

 同19位のトマーシュ・ベルディハ(オーストリア)、同24位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)とともに、錦織の来年1月の全豪オープンでの復活を希望し、エールをを送っていた。

「彼らとともに、ここ(ツアーファイナル)から素晴らしいシーズンを過ごしたばかりの新しい選手が加わる。そうなれば最高にクールな一年のスタートになるはず。僕も心待ちにしているんだ」

 復活するライバルとともに、実力選手が離脱中に台頭したフレッシュな顔ぶれが加わり、さらなるテニス界の盛り上がりを待望したフェデラー。なかでも、日本のファンの熱い期待を受ける錦織は、かつての強さをコート上で示すことで、レジェンドのエールに応えることができるだろうか。