J初代得点王のアル・ヒラル監督、アジア制覇に自信「我々は明確に凌駕していた」
ディアス監督は同点とした後の選手たちのリアクションに手応え「満足している」
浦和レッズは現地時間18日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第1戦、アル・ヒラル戦を1-1で終え、貴重なアウェーゴールを手にした。
サウジアラビアの名門を率い、かつて横浜マリノス(現・横浜FM)でJリーグ初代得点王に輝いた元アルゼンチン代表代表FWのラモン・ディアス監督は「我々は明確に凌駕していた」と強気な発言で、自信をみなぎらせている。サウジアラビア紙「アラブ・ニュース」が報じた。
「チャンスを浪費したアル・ヒラルが、ウラワ・レッズによってドローに抑え込まれる」
アル・ヒラルは前半7分にFWラファエル・シルバに先制を許したが、その後は猛攻を展開。シュート数20対6、枠内シュート数5対2、パス本数693対333、ボール支配率に至っては67.7%対32.3%と圧倒的な数字を残した。キング・ファハドスタジアムに詰めかけた6万人の観衆に背中を押されながらも、決勝点を奪えない焦りからか、終盤にはラフプレーに走る選手も出てしまった。
「我々は試合の入り方が緩慢だった。想定外のゴールを許してしまったが、ゴール後の選手たちのリアクションには満足している」
記事によれば、ディアス監督は試合後にこう語ったという。そして、25日に行われる埼玉スタジアム2002での第2戦に向けて自信を深めている。
「決定機を創出できなければ問題だが…」
「もしも、我々が決定機を創出できなければ、本当の問題だろう。だが、我々は明確に凌駕していた。数々のチャンスを作り出していた」
ディアス監督は勝利に自信をみなぎらせているようだ。
ただ一方で、同紙は「この結果で、“リヤドの巨人”は来週埼玉でアウェーゴールを奪う困難な挑戦を強いられることになった。ゴールレスの同点では、日本のチームに2度目のアジアタイトルを掲げるには十分になってしまう」とスコアレスドローでは不十分であることを指摘。強き姿勢を崩さないかつての名ストライカーとは裏腹に、サウジメディアも浦和の優位性を認めざるを得ない様子だった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images