暴行に及んだ横綱・日馬富士ではなくバッシングの矛先が今や暴行被害を受けた幕内・貴ノ岩の師匠・貴乃花親方に移りつつある。『とくダネ!』がそこに焦点を当てた。

貴乃花親方へのバッシングの理由は3つ挙げられている。

一つは、鳥取県警への被害届けの提出と同時になぜ日本相撲協会に報告をしなかった点で、不可解な行動として批判されている。

番組の相撲担当リポーター、横野レイコはこう話す。「貴乃花親方が被害届を出したのは師匠として正しいと思う。だけど親方は理事のなかでもトップ3の重い立場ですよ。なぜ報告をしなかったのか。協会を混乱させるような行為をなぜしたのかと他の親方たちは疑問に思っている」

しかし、番組が聞いた貴乃花親方とは6年来の知人という人の次のような指摘もある。

「協会を改革しないといけないとよく言っています。暴力沙汰があれば新弟子は入りづらい状況になる。そういうのを嫌がっており、親方としては多分、協会の方に揉消されるとか、示談で済ませろとか、そういうのが分かっているから被害届を出し、事件にしようとしたんじゃないか」

二つ目は、協会に提出された医師の診断書には「場所に出ても支障はない」と書かれていたにもかかわらず貴ノ岩を休場させたこと。

横野リポーターは「一番悲しいと思ったのは、貴乃花さんは現役時代に休まないことを貫いてきた人。場所に出られる状態と医師が言っているのを休ませた。そこに皆が疑問を感じている」という。

三つ目は、貴乃花親方が暴行問題が起きて以降、いまだに沈黙を続けている点。

被害届の取り下げ断った貴乃花親方

14日(2017年11月)に協会の聴取を受けた際、日馬富士の師匠である伊勢ヶ浜親方から「他の力士もいるので場所後にしてくれないか」と被害届の取り下げなどを懇願された。しかし貴乃花親方は、「堂々巡りだから第三者を立てます」と答え、態度を変えなかったという。

番組が同様に話を聞いた10年来の知人は「親方は普段から口数が少なく相撲のことしか頭にない真っ直ぐな人。ただ、こうした時にも話さないのは損をしていると思うんですけど...」と気遣う声も出ている。

一方、スタジオでは笠井信輔アナが貴乃花親方へのバッシングについてこう反論した。「日馬富士の暴力と貴乃花親方の行動は別のものとして考えないと話がおかしくなる。貴乃花親方の話ばかりになっているのは違和感がある」。

これに小倉智昭キャスターが横野リポーターをちらっと見ながら「暴行と親方の問題を離して考えるのは当然なのだけれど、誰かが離して考えない形になっているからこれだけ報道が大きくなっている」。