スープが命の鍋専門店の、火加減や具材を入れる順番の配慮も、おいしい鍋の隠し味

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ご飯のおかずを食べ歩くグルメエンターテイナーとして有名なフォーリンデブはっしー。16年末にテレビ企画「鍋王決定戦」で優勝した彼にとって、鍋とは“サンキュー鍋リーマッチ”をあらわす、おもてなしツールであるという。その真意を聞いてみた。

【写真を見る】長い菜箸は、おいしい鍋の条件?「おいしい焼肉店はトングで見分ける」という、フォーリンデブはっしーならではの意見

■ 鍋はやっぱり専門店で!専門店だからこそダシにも具材の順番にもこだわり

友人とおいしい鍋を囲むのは、こころもからだも温かくなる行為。それだけに、はっしーはおいしい鍋へのこだわりを持っている。はっしーが鍋に求める最初の要素が「専門店」であること。やはり鍋の命はスープ。専門店はこの味作りに何よりも全力を注いでおり、ベースとなるダシには特に高品質な素材を使って丁寧に仕上げている。ひと口目から締めまでおいしく食べられるように、火加減や具材を入れるタイミングなどにも配慮してくれる。

また、料理人がカジュアルな服装ではなく白衣を着ていたり、店の入り口がノブを回して出入りするドアではなく、ガラっと横に開ける引き戸ならなおグッド。鍋がおいしい店は、服装や外観からもこだわりが感じられる。

■ 菜箸には料理人のおもてなし精神が表れる!

凄腕グルメエンターテイナーはっしーには、「おいしい焼肉店はトングで見分ける」という持論がある。この理論はお鍋にも適応される。

「肉の繊維を壊さずソフトタッチできるトングがいいように、優しくつまめる細い木の菜箸を使う店は、味にこだわる想いの表れかもしれません。湯気で持ち手が熱くならない、長い箸だとなおよしです!」

こう語るはっしーが菜箸を見極めるポイントは、「具材の位置を細かく調整でき、なおかつ肉や野菜に傷が付きにくい木の細長いタイプ」。料理人のおいしく食べてほしいという思いが伝わるこだわりだ。まさに、料理人のおもてなしの精神が表れているのである。

■ 一流の血筋が流れる鍋

さらに“血統書”。一流の血筋にあたるかどうかにもこだわる。本店の名を受け継ぐ系列、老舗の出身者による店、有名店のセカンドブランドなどがこのケースだ。なぜ、専門店や血統書付きがいいのか。はっしーは、次のように語る。

「専門店がおいしいのは、鍋の命であるスープを第一に考えているから。血統書についてもスープ作りに由来。ダシの取り方などに技術が要るので、ルーツがある店はハズレがないんですよ」

はっしーが語るおいしい鍋を食べるコツ。これだけのこだわりがあるのはさすがだ。そんなはっしーには、おいしい物が食べたいという思いの他に、鍋にこだわる理由がある。

「鍋は囲んで食べることで仲良くなれるコミュニケーションツール。だからこそ最高の状態で味わってもらい、大好きな仲間へ日ごろの感謝を伝えたいですね。つまりは『サンキュー鍋リーマッチ』な食べ物です!」

鍋を食べれば体もポカポカになるはず。本当に、大切なコミュニケーションツールである。【東京ウォーカー編集部】(東京ウォーカー)