クルマの死角ゼロ!ミラーを液晶で代替するパナのシステムがグッドデザイン特別賞

【ギャラリー】Good Design 2017 Panasonic (3枚)


2017年11月1日〜5日に東京ミッドタウンで開催された2017年度グッドデザイン賞受賞展では、グッドデザイン特別賞(未来づくり)を受賞した「パナソニック高精細ワイドディスプレイミラーレスモニターシステム」が出展された。

デザインコンセプトは、ワイドディスプレイを用いた革新的な見やすさを実現するミラーレスシステムとのことで、フロントウィンドウに見立てた前方視界に対して、ダッシュボード上に左右に広がるワイドな後方視界が次世代車両のインテリアを感じさせる仕上がりとなっている。

開発された背景は、高齢者の運転ミスなどによる自動車事故が多発し運転支援の新しいしくみづくりが社会背景として求められてきた中で、技術革新が進み国内における自動車のミラーレスカメラモニタリングシステムの法整備も進み、新たな画像表示システムのあり方が製品開発として求められていることが挙げられる。

構成としては、高画質4K規格(横幅)のワイドディスプレイと、ミラーレスカメラの画像を見やすく表示するインターフェースを組み合わせたシステム。なお、画面のサイズは、1120 × 110mmとなっている。

3つのミラー画像を1つのモニターに集中レイアウトし見易さを高め、視線検知カメラと組み合わせ、ドライバーの見ているミラー画像のみ明るく表示させ、画像を確認しやすくすることもできるとのこと。

開発にあたっては、大型のディスプレイを搭載するにあたり、実物大の稼動プロトタイプによる検証・ヒアリングを重ね、X/UIデザイン、プロダクトデザインの多岐に渡る視点から開発されたとのことだ。

なお、審査委員の評価は以下の通り。

「運転支援技術の高度化に対応し、サイドミラーとルームミラーをミラーレス化、一つの大型ディスプレイに集約可能とする製品。既存のミラーに比較して視線移動を減らすことができるほか、視線検出カメラでドライバーの注目するミラー画像のみを明るく表示など、ドライバーの負担軽減を実現している。運転支援情報をミラー画像に重ね合わせ、車線変更情報などをわかりやすくドライバーに提示する用途も考えられるだろう。デザイン面でも、ミラー位置・形状に制約がなくなるとエクステリアデザインの自由度が圧倒的に上がり、これからの自動車のあり方を大きく変える製品であると評価できる。」

表示としては、左右のドアミラーとルームミラーという分かれた画像表示の他、このような後方視界全体がワイドに見える表現もできる。このような表示であれば、後方視界に死角はなくなるであろう。

平成28年6月に保安基準が改定され、バックミラーの代わりに「カメラモニタリングシステム」(CMS)を使用することが可能となっている。

今回のモーターショーで量産目前とされる参考出品車において、ドアミラーレスのクルマはなかったと思われるが、コストをかけられるモデルに関しては、順次このようなタイプに変わっていくに違いない。

グッドデザイン賞 公式サイト
https://www.g-mark.org/